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急性腸間膜虚血性疾患に対するセカンドルック手術を想定した治療戦略とそのアウトカムに関する検討
中村 敏夫(高知医療センター・消化器外科)
【はじめに】広範囲急性腸間膜虚血に対し大量腸切除を余儀なくされることは少なくないが,術中どこまで切除するかの判断はしばしば困難である.われわれは,このような状況では不可逆的と判断された虚血腸管を可及的切除して迅速に手術を終え,その後早い時点でセカンドルック手術により最終的な切除範囲を決定し再建を行うことで可能な限り腸管を長く温存するよう努めている.【症例と結果】われわれが経験した広範急性腸間膜虚血...

第55回日本消化器病学会大会小腸-虚血性疾患

下肢閉塞性動脈硬化症に合併した虚血性腸疾患の治療
北田 正博(旭川医大・循環呼吸腫瘍病態外科)
【目的】 下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)は,高齢者が多く,脳梗塞や心筋梗塞,など全身の血管硬化性疾患や,糖尿病,腎機能障害などの合併症を有する腔リスク例が少なくない.このような症例において,腸管虚血を起因とした消化器疾患に対する治療を行う場合,手術の困難性の他,全身状態の低下や抗凝固療法中という悪条件も加わり,難渋する事も少なくない.当科における症例を検討した.【対象】2006~2012年までのA...

第55回日本消化器病学会大会小腸-虚血性疾患

急性腸間膜動脈閉塞症の術前にプロカルシトニン測定を行った症例の検討
山本 希治(福岡大・消化器外科)
急性腸間膜動脈閉塞症は腸間膜動脈が閉塞し広範囲の腸管虚血,壊死に至る予後不良疾患である.一方,血清プロカルシトニン(PCT)は敗血症の重症度と相関し感染症のマーカーとして臨床上の利用価値は高まっている.我々は,急性腸間膜動脈閉塞症における血清PCT値を他の敗血症の重症度判定としてのAPACHE IIスコアやSOFAスコアと比較し術前PCT値測定の意義を検討した.対象は当院で緊急手術を行った急性腸間...

第55回日本消化器病学会大会小腸-虚血性疾患

血管造影で診断し動注療法を施行した非閉塞性腸間膜虚血症(NOMI)の6例
三宅 亮(健和会大手町病院・外科)
【はじめに】非閉塞性腸間膜虚血症(NOMI:non-occlutive mesentric ischemia)の治療戦略(動注および手術)は一定の見解がないのが現状である.【目的】当院においてNOMIに対する動注療法が施行された症例を検討する.【方法】2008年から2012年までで血管造影検査診断,動注療法が施行されたNOMI症例を対象に臨床的検討を行った.【結果】全症例は6例で,平均年齢は74歳...

第55回日本消化器病学会大会小腸-虚血性疾患

術後短腸症候群症例の術後経過・長期的問題点に関する検討
山下 克也(国立豊橋医療センター・外科)
最近5年間に,救命のため小腸広範囲切除を行い,残存小腸30cm以下の高度な短腸症候群となった4例を経験した.その術後経過と長期的問題点につき検討を行った.症例1:60歳代男性,急な腹痛で発症し,心房細動による急性上腸間膜動脈(SMA)血栓症の診断で,SMA血栓除去行い,上部空腸130cmを温存したが,術後循環不全,腎不全が進み,翌日残存小腸を切除した(空腸20cm残存).術後細菌性心内膜炎を併発し...

第55回日本消化器病学会大会小腸-虚血性疾患