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検索結果は5件です。

外傷性肝内胆管狭窄の1例
中山 裕子(山梨県立中央病院・外科)
【はじめに】腹部の鈍的外傷が原因で,頻度は少ないものの胆管狭窄が生じる場合があり,特に肝内胆管領域に狭窄をきたした報告例は稀である.今回,肝損傷後に左肝内胆管の狭窄をきたし,外科的切除で治療した1例を経験したので報告する.【症例】29歳女性.交通外傷で受傷し当院救急医療センターに搬送となった.CTにて肝S8の損傷(3b型)と右腎損傷(2型)を認めたため,緊急開腹術と動脈塞栓術を施行された.1年後の...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-症例 1

著明な血栓形成を伴った肝外門脈瘤の1例
渡邉 照彦(鹿児島市医師会病院・外科)
症例は22歳の女性.既往歴に特記すべきことは無い.平成24年7月中旬より間欠的な下腹部痛が出現.翌日に腹痛が増強し,嘔吐も出現し救急搬送された.腹部US,CTで長軸方向に約10cmの長さの著明な肝外門脈の血栓を認めた.門脈径は5cmを超え肝外門脈瘤も認めた.小腸は中等度の浮腫が認められた.デファンスは無かった.バイタルは比較的落ち着いていた.採血にてHb 10.5で凝固系に異常は無かった.緊急手術...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-症例 1

肝性脳症を来した肝内巨大門脈瘤を介した門脈大循環シャントの1切除例
竹村 茂一(大阪市立大大学院・肝胆膵外科学)
肝機能障害を合併しない肝性脳症は比較的まれであるが,その多くが肝外の門脈大循環シャントに起因するものである.しかしながら肝内の門脈瘤を介する門脈肝静脈短絡症は極めて稀な病態である.今回,巨大な肝内門脈瘤により肝性脳症のみならず盗血症候群による肝機能障害を呈した症例を経験したので報告する.症例は70才代の女性.5年前より意識消失発作のためIVRによる短絡路閉鎖を試みられたが施行困難のため保存的治療を...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-症例 1

胃癌術補助化学療法中の肝限局性脂肪変性の1例
小佐々 博明(小郡第一総合病院・外科)
(症例)63歳 女性 胃癌の診断で,2010年7月に幽門側胃切除術を施行された.Signet-ring cell carcinoma,T2(SS),N0,H0,P0,M0 術後経過は良好で,同年8月より術後補助化学療法としてTS-1を1年間投与された.投与終了後,2011年8月よりUFTの投与が開始された.2012年1月,経過観察目的での造影CTで肝に淡い低吸収域を指摘された.転移性肝癌が疑われた...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-症例 1

成人発症の肝未分化肉腫の1例
北村 祥貴(石川県立中央病院・消化器外科)
肝未分化肉腫(Undifferentiated embryonal sarcoma of the liver)は1978年にStockerらが肝悪性間葉系腫瘍のうち未分化で分類不能なものとして提唱したのが始まりである.主に小児に発生する悪性間葉系腫瘍であり,成人の肝臓に発症することは極めてまれである.今回,我々は成人に発症した肝未分化肉腫の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.患者は60歳...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-症例 1