セッション

検索結果は5件です。

術前診断が困難であった胃Glomus腫瘍の1例
石川 英樹(埼玉県立がんセンター・消化器外科)
症例は59歳女性.検診の上部消化管造影検査で胃幽門前庭部大弯側に胃粘膜下腫瘍を指摘され,胃GISTが疑われ紹介となった.上部消化管内視鏡で同部位に表面平滑な中心陥凹を伴った粘膜下腫瘍を認め,超音波内視鏡では40×35mm大の境界明瞭,内部エコー不均一な,血流に富む腫瘤であった.腹部造影CT・MRIでは胃前庭部大弯に造影効果のある壁外性に発育する腫瘤を認め,肝臓に転移を疑う腫瘤を認めた.PETでは胃...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例 5

30cm大の胃GISTに対する術前補助治療の経験
尾関 豊(木沢記念病院・外科)
【目的】30cm大の巨大な胃GISTに対して術前にimatinibの補助治療を行った症例を経験したので報告する. 【症例】55歳の女性.腹部膨満を主訴に受診し,腹部CTで頭尾径30cmの巨大な腫瘤が描出され,胃EUS-FNAでGISTと病理診断された.腫瘤は胃窮隆部から大弯に広く接しており,脾門部に広く密着し,肝外側区域および膵体尾部,横行結腸を圧排,左横隔膜を広範囲に圧排して浸潤が疑われた.PE...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例 5

早期胃癌術後,16年を経過し上行結腸への転移再発・腹膜播種を来した一症例
青木 泰孝(帯広第一病院・外科)
症例は53歳女性.平成8年1月胃癌に対して胃全摘・脾摘術施行した.術後の病理結果はAdenocarcinoma (tub2, sig-por), m, ly0, v0, n(-),pT1N0M0, pStage I, であった.術後16年経過観察し,再発を認めなかった.平成24年1月頃より右下腹部痛を自覚,徐々に食欲も低下し,4月上旬に近医を受診.腹部造影CT検査で回盲部に35×33mm大の造影効...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例 5

胃全摘パウチ形成 Roux-enY再建術合併症の検討―パウチ拡張の3例
相田 貞継(昭和大豊洲病院・外科)
胃切除に伴う晩期合併症を軽減する目的でさまざまな再建法の工夫がなされ,多くの施設でそれに対する臨床的評価が報告されている.当施設では当初胃全摘後再建は40cm程の空腸間置法を標準術式としてきたが,1回食事摂取量,食道逆流症状などで不満足な例を少なからず経験した.1997年以降は,パウチ空腸嚢)形成Roux-enY再建を胃全摘術の標準再建法として,130例経験しほぼ満足の得られる術後QOLを得て今日...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例 5

手術および肝動注を含む化学療法にて5年生存を得たAFP産生胃癌・同時性肝転移の1例
小練 研司(福井大・1外科)
【はじめに】AFP産生胃癌(以下AFPGC)は高頻度に肝転移,リンパ節転移をきたす予後不良な疾患である.今回,同時性肝転移を伴うAFPGCに対しmultimodal therapyを行い60か月の長期予後を得た1例を経験したため報告する. 【症例】60歳代男性.上腹部痛にて近医受診.胃内視鏡で前庭部後壁に2型腫瘍を認め生検でAFP産生胃癌と診断され当科紹介受診.血清AFPは 160,000 ng/...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例 5