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検索結果は5件です。

ラミブジンとアデホビル併用療法におけるA181T/V耐性の意義
中島 知明(札幌厚生病院・3消化器科(肝臓科))
【背景と目的】rtA181T/V耐性はラミブジン(LAM)による耐性出現時に検出されるminer mutationであるが,この変異はアデホビル(ADV)にも交叉耐性を示すため,ADV併用後の抗ウイルス効果を減弱させる可能性が指摘されている.当院においてLAM耐性出現後に,LAMとADV併用療法 (L+A療法)を行った症例において,LAM耐性時の血清より,rtA181T/Vを含む薬剤耐性を検出し,...

第55回日本消化器病学会大会B型肝炎-治療4

アデホビルによる腎障害例の検討
福富 啓祐(国立大阪医療センター・消化器科)
【目的】LAM耐性のB型肝炎に対してはADVの併用が推奨されているが,長期投与例が増加するにつれ,腎機能障害,Fanconi症候群などの副作用が報告されている.今回,当科におけるその現況について検討した.【方法】当科において併用療法を行っている34例を対象とした.腎機能の経時的評価は他の医療機関でのデータ確認ができない症例などを除いた23例で行った.【成績】(1) 主治医が腎障害と判断しADVを減...

第55回日本消化器病学会大会B型肝炎-治療4

膠原病合併のB型肝炎に対する核酸アナログ製剤の治療効果についての検討
柴田 道彦(産業医大・3内科)
【目的】長期間の免疫抑制療法が必要である膠原病領域において,核酸アナログ製剤(NA)の治療効果を明らかにする.【方法】2009年以降に当科でNAを開始し,治療前のHBV-DNA(DNA)が4.0 log copy/ml以上であった症例を膠原病群と非膠原病群に分類した.検討項目は,治療前の性,年齢,ウィルス条件(DNA量,genotype,プレコア・コアプロモーター変異),肝機能(Alb,AST,A...

第55回日本消化器病学会大会B型肝炎-治療4

HIV感染治療開始に伴うB型肝炎の免疫再構築症候群に関する検討
末次 淳(岐阜大大学院・消化器病態学)
【目的】B型肝炎の臨床像は免疫応答による肝炎発症が主体であり,免疫不全を呈するHIV重感染例では,抗レトロウイルス療法開始後16週以内に特異的な臨床像である免疫再構築症候群を呈すると報告されている.近年,HIV抗体陽性者を中心に性交渉によるGenotype AのHBV感染が蔓延している.今回,当院におけるHIV/ HBV重感染例の臨床的特徴を検討し,特に抗HIV治療による免疫機能回復後に発症するH...

第55回日本消化器病学会大会B型肝炎-治療4

胃癌の術後,TS-1投与中に慢性化したGenotype Cの急性B型肝炎の一例
田村 知大(川崎市立多摩病院・消化器・肝臓内科)
【症 例】62歳,男性【既往歴】特記なし【家族歴】肝疾患なし【現病歴】平成2008年1月,胃癌(0-IIc+IIb,Stage IIIa,sig and por2)にて,胃全摘,R-Y再建術を施行.術後,TS-1を中心とした術後化学療法を行った.術前検査では,HBsAg陰性,HCV-Ab陰性,TPHA陰性,HIV-Ab陰性で,術前後に輸血の施行はなし.2009年4月,GSをする際に感染症検査を行い...

第55回日本消化器病学会大会B型肝炎-治療4