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メチルドパが原因と考えられた亜急性型劇症肝炎に対しhigh flow HDFを含めた集学的治療を行い,肝移植にて救命しえた1例
小泉 忠史(北海道社会保険病院消化器センター)
症例は40歳代女性.平成24年9月妊娠を契機としてメチルドパ250mgが開始となった.平成25年3月中旬に骨盤位のため当院産婦人科に入院.入院当日から同剤が750mgに増量となり,帝王切開を施行し退院.同年5月倦怠感を自覚,6月上旬に白色便,6月下旬には黄疸を認めた.同年7月初旬に近医を受診し当科紹介となった.肉眼的黄疸を認めたが意識は清明であった.血液検査ではT-Bil 18.4mg/dl(D/...

第100回日本消化器病学会総会肝不全・肝移植

当院における成人急性肝不全に対する生体部分肝移植の検討
小木曽 智美(東京女子医科大学消化器内科)
【目的】本邦では急性肝不全に対する治療の選択の1つとして,生体部分肝移植が施行されているが,移植準備・適応,原疾患の再発など問題点も多い.今回当院における急性肝不全の肝移植検討例の臨床像に関して経過を含めて報告する.【方法】当院で1999年-2012年に計8例(男性3例,女性5例,年齢23-65歳)の成人急性肝不全に関して,移植適応委員会で肝移植が検討された.この8例の移植適応と移植施行6例の臨床...

第100回日本消化器病学会総会肝不全・肝移植

当院における急性肝不全の治療成績と予後予測因子の検討
荒川 恭宏(名古屋大学医学部消化器内科)
【目的】急性肝不全は,急激かつ広範な肝細胞機能低下をきたす予後不良な疾患群である.わが国では欧米と異なり脳死肝移植症例が限られ,内科的に全身管理を行い自己の肝再生を待機することが必要であるが,予後の評価を行い,内科的救命困難症例に関しては適切な時期に肝移植を考慮することが必要である.当院での急性肝不全の治療成績,予後に関与する各種因子の検討を行った.【方法】1992年1月より2013年10月までに...

第100回日本消化器病学会総会肝不全・肝移植

胆嚢炎と劇症型急性肝不全で発症した肝Intravascular large B-cell lymphoma(IVLBCL)の1例
鈴木 康秋(名寄市立総合病院消化器内科)
【症例】60歳代・男性.発熱,右季肋部~心窩部痛,倦怠感を主訴に初診.心窩部痛に肝を5横指触知し,右季肋部に圧痛を認めた.血液生化学検査では,WBC 19600,Hb 14.4,Plt 11.5万,AST 358,ALT 206,LDH 2511,T-Bil 2.2,γGTP 209,ALP 880,CK 2034,BS 25,CRP 8.4,PT% 49%と,炎症反応の高値,肝胆道系酵素の上昇,...

第100回日本消化器病学会総会肝不全・肝移植

アミオダロンが原因と考えられる肝障害を認めた一剖検例
小島 真一(松阪中央総合病院胃腸科)
【背景】抗不整脈薬であるアミオダロンは高い有効性をもつ一方で肝障害の報告も散見されるようになってきた.しかし肝障害出現時の明確な中止基準はなく,不整脈再発による生命リスクを考慮したうえで中止する必要があり,特に慢性的な経過を辿る場合に中止の判断に難渋するのが現状である.今回我々はアミオダロンによる肝障害出現後約4年で肝硬変に至った1剖検例を経験したので報告する.【症例】74歳,男性【主訴】腹部膨満...

第100回日本消化器病学会総会肝不全・肝移植