セッション

検索結果は5件です。

鉄剤静注による続発性ヘモクロマトーシスの1例
宮崎 慎一(鳥取生協病院消化器内科)
【はじめに】網内系のみならず,実質細胞にまで鉄沈着がおよぶ鉄過剰症をヘモクロマトーシスと呼ぶが,本邦での報告は少ない.今回われわれは,長期にわたる鉄剤静注が原因になったと思われる続発性ヘモクロマトーシスを1例経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.【症例】症例は55歳の女性.人間ドックにて肝機能障害を指摘され精査目的に2010年12月当科紹介.各種ウイルスマーカーおよび自己抗体は陰性であり...

第100回日本消化器病学会総会肝 その他1

NAFLDの成因には男女差がある
知花 洋子(獨協医科大学消化器内科)
【背景】非アルコール性脂肪肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease:NAFLD)の発症は男女間で差があることが指摘されている.NAFLDは非アルコール性脂肪性肝炎(non-alcoholic steatohepatitis:NASH),肝硬変,肝細胞癌発症への進展の可能性があり,その発症原因を検討することは重要である.NAFLDと生活習慣との関係について男女別に検...

第100回日本消化器病学会総会肝 その他1

肝動脈塞栓術で治療した常染色体優性多発性嚢胞腎に合併した多発肝嚢胞の一例
上嶋 弾(阪和住吉総合病院消化器内科)
【症例】57歳女性.姉とともに以前より常染色体優性多発性嚢胞腎ADPKDと多発性嚢胞肝PLDを指摘されていた.【主訴】腹部膨満感,食欲低下【病歴】平成17年PLDによる腹部膨満感,食欲低下に対して肝嚢胞開窓術を受けたが効果は一時的であった.肝移植は患者が拒否.平成18年エコーガイド下経皮的肝嚢胞硬化療法も行い一部の嚢胞は一時的に縮小したが自覚症状は不変.その後クリノリル内服で経過観察されていたが平...

第100回日本消化器病学会総会肝 その他1

十二指腸との瘻孔形成をきたした巨大肝嚢胞の1例
立野 太郎(今給黎総合病院外科, 県民健康プラザ鹿屋医療センター外科)
症例は65歳女性.発熱と右季肋部痛を主訴に近医を受診.CT検査を施行され,肝内に巨大なair densityを含む嚢胞性病変を認め,当科紹介・入院となった.造影CT検査にて肝S4に巨大な含気嚢胞を認め,十二指腸球部と瘻孔形成が描出された.上部消化管内視鏡検査にて十二指腸球部に潰瘍を認め,その潰瘍底に瘻孔が認められた.この瘻孔を造影したところ,含気嚢胞の内部が造影された.十二指腸潰瘍の肝嚢胞への穿通...

第100回日本消化器病学会総会肝 その他1

術前診断が困難であった腹腔内腫瘤の一例
水島 麻依子(京都民医連中央病院消化器内科)
【目的】術前診断が困難であった腹腔内腫瘤の症例を経験したので報告する【症例】70歳台 男性【主訴】肝機能障害【現病歴】受診3年ほど前より健診で軽度の肝障害を指摘されていた.持続するため消化器内科紹介となった.【経過】腹部超音波検査では脂肪肝と肝内石灰化のみの所見であったが,腹部造影CTで肝S2と胃前庭部後壁の間に径20mm程度の多血性腫瘍を認めた.造影早期相で濃染され,栄養血管は左肝動脈からの肝外...

第100回日本消化器病学会総会肝 その他1