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検索結果は5件です。

神経内分泌癌を伴った肝細胞癌の一例
小野 雄司(市立札幌病院消化器内科)
 症例は60歳代の男性で,心窩部痛を主訴に近医を受診した.肝左葉に腫瘍性病変を指摘され,当院を紹介された.当院受診時のCT検査では肝S4に62mm大の病変を認め,肝実質と比し造影早期相にて高吸収,平衡相にて低吸収の所見であった.遠隔転移・リンパ節転移を疑う所見は認めなかった.また腹部超音波検査では同病変はモザイク状の所見を呈し,以上より肝細胞癌(HCC)と診断した.血液検査ではHBs抗原・抗体,H...

第100回日本消化器病学会総会HCC-2

ソラフェニブ投与後,画像上7ヶ月目より改善し,その後2年半以上CRが得られている肝細胞癌の1例
小川 力(高松赤十字病院消化器内科)
【症例】80歳代男性,【既往歴】C型慢性肝炎(インターフェロン治療歴なし),高血圧症,【現病歴】C型肝炎に対し他院でフォローアップされていたところ,肝細胞癌を疑われ,平成21年当院紹介となった.RFA1回,TAE3回を行ったが再発を繰り返し,アンギオ不応例と考え平成22年9月ソラフェニブ導入となった.【導入後の経過】ソラフェニブ400 mg/dayで導入したが,1か月後には,grade 2の手足症...

第100回日本消化器病学会総会HCC-2

ソラフェニブ投与により消化管毛細血管拡張症を発症したと考えられた進行肝細胞癌の3例
廣畑 成也(兵庫県立加古川医療センター消化器内科)
ソラフェニブ(SF)はマルチキナーゼ阻害剤で,様々な有害事象を合併する.今回我々はSF投与により消化管毛細血管拡張症よりの出血を合併した進行肝細胞癌の3例を経験したので報告する.【症例1】74歳男性.C型肝炎.10年前より肝癌に対し肝切除,RFA,TACEを繰り返していたがTACE不能となりさらに両副腎転移も出現したためSF800mgで開始.51日目にタール便出現しHb7.8g/dlまで低下.上部...

第100回日本消化器病学会総会HCC-2

門脈塞栓術にて縮小傾向を示した中間型肝細胞癌の一例
武田 真(浜松医科大学第2外科)
中間型肝癌は2010年にWHO消化器腫瘍分類で混合型肝癌の亜型として新たに加わったカテゴリーであり,不明な点も多く,十分なコンセンサスが得られていない.我々は,残肝の肥大を目的とした術前門脈塞栓術により著明な縮小を示した中間型肝癌の1例を経験したので,病理組織学的評価と腫瘍の血流動態に関して若干の考察を含め報告する.患者は60歳代男性.健診精査の腹部超音波検査で肝腫瘍を指摘され,CTで右葉全体を占...

第100回日本消化器病学会総会HCC-2

高度進行肝細胞癌に対するミリプラチンを用いた放射線併用動注化学療法の有用性
田中 宏典(徳島大学消化器内科学)
【目的】門脈腫瘍栓を有する肝細胞癌に対する動注化学療法の有効性は過去に報告されているが,その効果は必ずしも十分ではない.一方,近年放射線治療技術が進歩し,肝細胞癌に対する放射線療法の有効性が高まりつつある.さらに,近年,肝細胞癌において抗癌剤と放射線治療の併用療法の有効性を示した報告も散見されるようになった.しかし,ミリプラチン(MPT)と放射線療法を併用した報告は認められない.そこで本研究では,...

第100回日本消化器病学会総会HCC-2