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検索結果は5件です。

日本人の胃酸分泌能の変化について―1990年代~2010年代の検討―
飯島 克則(東北大学消化器内科)
Kinoshitaらは,日本人の胃酸分泌能は1970年代に比べ,1990年代でH. pylori感染の有無にかかわらず有意に増加していると報告している(Gut 1997).胃酸分泌は,逆流性食道炎などの上部消化管酸関連疾患の重要な規定因子であり,胃酸分泌の年代別推移を検討することは,今後の日本人における上部消化管の疾患構成を考えるうえで重要である.我々は,1995年以来,内視鏡検査と...

第100回日本消化器病学会総会H.pylori感染症2

当院におけるH.pylori薬剤耐性の推移および耐性株と除菌成否との関連について
水野 智恵美(済生会吹田病院消化器内科)
【目的】H.pylori感染胃炎に対する保険適用拡大により,薬剤耐性の問題の拡大が懸念されている.2007年1月より2013年7月までの,当院におけるH.pylori薬剤耐性の推移および耐性株と除菌率の関連について検討する.【方法】当院で内視鏡検査を施行し,培養検査により同定されたH.pylori菌1269株に対し,CAM・AMPC・MNZに対する薬剤感受...

第100回日本消化器病学会総会H.pylori感染症2

胃がん予防を目的とした中学生ピロリ菌検診と除菌治療
奥田 真珠美(兵庫医科大学地域総合医療学)
【目的】Helicobacter pyloriは乳幼児期に感染したのち持続感染し,胃がんの原因となる.感染者では20倍以上の胃がんリスクが報告され,胃炎の程度が軽い若年者で除菌による胃がん予防効果が期待される.我々は中学生のピロリ菌検診と希望者に除菌治療を行なった.【対象と方法】対象は2012年10月に篠山市内の中学校に在籍する1,225名.保護者にアンケートを配布し,“ピロリ菌検診...

第100回日本消化器病学会総会H.pylori感染症2

H.pylori感染状態とメタボリック症候群との関連性
安田 貢(KKR高松病院健康医学センター)
【背景】昨年「H.pylori(Hp)感染胃炎」の診断・除菌治療が保険診療となり,胃がん検診施設においても受診者に対するHp感染の情報提供が義務づけられたと言える.またHp除菌が推奨される一方で,Hp感染と動脈硬化の関係あるいは除菌治療と生活習慣病との関連が多くの研究者によって懸念されている.【目的】我々は作年度より人間ドック胃がん検診に加え,その基本項目に血清Hp抗体とpepsin...

第100回日本消化器病学会総会H.pylori感染症2

早期胃癌ESD患者に対するピロリ除菌の介入試験による分子マーカーの推移
渡 二郎(兵庫医科大学内科学上部消化管科)
【背景と目的】腸上皮化生(IM)は分化型胃癌の前癌病変とされ,さまざまな分子異常を認める.早期胃癌のESD後にピロリ菌(Hp)除菌治療を行うことで異時性胃癌の発生が抑制されることが報告された(Fukase et al. Lancet 2008).しかし,最近の後ろ向き研究では異なる結果が報告されている.そこで,除菌治療による異時性胃癌の発癌抑制機序を明らかにすることを目的に介入試験を...

第100回日本消化器病学会総会H.pylori感染症2