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検索結果は5件です。

肝硬変患者における潜在性肝性脳症と脂質代謝との関連:データマイニング解析
川口 巧(久留米大学・消化器内科, 久留米大学・消化器疾患情報講座)
【目的】潜在性肝性脳症(MHE)は肝硬変患者の約30%に認められ、転倒・転落や交通事故と関連する慢性肝疾患患者の重要な合併症である。MHEの発症には、様々な代謝異常が関与すると考えられているが、未だその特徴は不明である。本研究の目的は、MHEに関連する代謝因子とそのプロファイルにつきデータマイニングを含めて検討することである。
【方法】顕性肝性脳症の既往を有しないウイルス性肝硬変患者で、Ne...

第101回九州支部例会

肝不全症例における銅代謝異常
千手 倫夫(産業医科大学第3内科学)
【背景】ウイルソン病はウイルソン病遺伝子(ATP7B)の異常に伴う先天性銅代謝異常症であり、セルロプラスミン低値と尿中銅排泄増加が認められ、Keyser-Fleischer輪の有無、肝銅含有量測定ならびに遺伝子解析でその診断がなされる。しかし、臨床現場においては肝生検が困難な場面に遭遇することも多く、また遺伝子解析には時間を要するため、通常の銅代謝関連検査のみでは診断が困難な場合もあ...

第101回九州支部例会

NAFLD(非アルコール性脂肪性肝障害)患者における肝組織中、血清中のmicroRNA122の病理組織像との関連
加茂 泰広(長崎大学病院消化器内科)
【目的】NAFLD(非アルコール性脂肪性肝障害)は生活様式に関連した生活習慣病としての性格を有し、本邦において増加傾向にあるとされている。NAFLDの中には線維化が進行し、肝硬変、肝癌へと進行するNASHが存在するが、病態進展のバイオマーカーは確立していない。microRNA122(miR-122)は肝臓において発現し、脂質代謝において重要な役割を持っているとされている。今回我々は、肝組織中および...

第101回九州支部例会

非アルコール性脂肪性肝疾患に対する分岐鎖アミノ酸製剤の有用性の検討
馬渡 誠一(鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学)
【目的】非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の発症や進展には肥満やインスリン抵抗性が関与している。分岐鎖アミノ酸(BCAA)製剤は、肝硬変患者の低アルブミン血症の改善に有効であるが、ダイエットプログラムに参加した被験者のインスリン抵抗性を改善する効果も報告されている。しかし、NAFLDに対するBCAA製剤の効果は十分明らかになっていない。本研究は、NAFLDに対するBCAA製剤の有用性について...

第101回九州支部例会

肝硬変患者の平均血糖推定式および補正HbA1c算出式の作成 ―CGMSを用いた肝硬変患者の糖代謝に関する検討―
井手 康史(佐賀大学肝臓・糖尿病・内分泌内科)
【背景】肝硬変患者の多くは糖代謝異常を有している.肝硬変にみられる空腹時低血糖は蛋白異化を促進し,高血糖は発癌へ関与する可能性が示唆されている。糖尿病は肝硬変患者の予後不良因子であることが報告されており、厳格な血糖コントロールが望まれる.しかし肝硬変患者においては,一般的に糖尿病のマーカーとして用いられるHbA1cやグリコアルブミン(GA)は脾機能亢進や蛋白合成能低下などのために平均血糖を正確に反...

第101回九州支部例会