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検索結果は6件です。

高齢者に対する膵頭十二指腸切除術の―安全性と妥当性―
鹿野 敏雄(市立四日市病院・外科)
【緒言】近年,高齢者に対する消化器外科手術件数は増加してきており,また,安全性においても手術手技・術後管理などの改善に伴い良好な結果を得られるようになってきた.しかしながら,膵頭十二指腸切除術(Pancreaticoduodenectomy:以下,PD)については膵液瘻などにより重篤な合併症を招くこともあり,高齢者に対して安全に施行可能であるかは不明なところも多い.今回,当科で施行した高齢者PD症...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-手術治療 2

膵神経内分泌腫瘍の手術症例の検討
石井 政嗣(慶應義塾大・一般消化器外科)
【背景】今回,当院の膵切除症例の治療成績について検討した.【対象】1994年~2012年までに切除したPNET31例.【結果】年齢24~77歳,平均52歳,男性17例,女性14例.機能性(F)11例,非機能性(NF)20例,MEN1合併4例,VHL病合併3例.多発4例,組織学的に悪性と診断されたものは19例(F6例,NF13例).同時性肝転移,リンパ節転移は各々3例(F1例,NF2例),8例(F3...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-手術治療 2

術前のWHO分類Grade予測に基づいた膵内分泌腫瘍の治療戦略
大原 佑介(筑波大・消化器外科, 筑波メディカルセンター病院・消化器外科)
【背景】2010年のWHO分類の改訂以来,膵内分泌腫瘍はKi-67標識数と核分裂指数をもとに,病理組織学的に悪性度をGrade1(G1),Grade2(G2),Grade3(G3)の3つに分類する事が一般的になった.しかし,このWHO分類は摘出した腫瘍組織を用いて術後に診断されるため,術前の治療戦略の選択に利用する事が出来ない.我々は腫瘍径がWHO分類のGradeと相関すれば,摘出標本が無くてもG...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-手術治療 2

膵粘液性嚢胞腫瘍(MCN)に対する外科治療戦略
出雲 渉(東京女子医大・消化器外科)
【目的】膵粘液性嚢胞腫瘍(MCN)はmalignant potentialを有するため手術適応となるが,本邦の集計では浸潤癌の頻度は3.9%に留まっており,縮小手術も選択可能と考えられる.そこでMCNの病理所見からみた術式選択について明らかにする目的で検討した.【方法】1983-2012年のMCN切除例50例(全例卵巣様間質あり)を対象に病理所見,術式選択,治療成績について検討した.【結果】全例女...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-手術治療 2

当院における膵全摘症例9例の検討
藤 浩明(天理よろづ相談所病院・腹部一般外科)
はじめに:膵全摘術は膵癌だけでなく,慢性膵炎などの膵疾患に対しても行われてきた.1970年代には通常型膵管癌に対して膵全摘が広く行われていた経緯があるが,術後のQOLが不良であり,手術侵襲の大きさに対して生存率の改善が小さく現状では標準治療とはなっていない.一方IPMNに対しては腫瘍細胞が膵管内の広範な進展と浸潤性病変を認めていても予後が比較的良好であることから膵全摘出術が施行されることがある.膵...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-手術治療 2

Multiple endocrine neoplasia type 1 (MEN-1)に伴うガストリノーマの外科治療
柴田 近(東北大・胃腸外科)
MEN-1合併ガストリノーマではガストリノーマ以外の神経内分泌腫瘍(NET)を合併することが多いが, 症例数が多くないこともあって治療方針に一定のコンセンサスは得られていない. MEN-1合併ガストリノーマ治療の問題点を探る目的でその臨床的特徴を検討した. 【対象と方法】当科で手術を施行したMEN-1合併ガストリノーマ4例の, NETの局在, WHO2010によるgrading, 治療, 術後経過...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-手術治療 2