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検索結果は5件です。

スタチンによる小腸上皮細胞間リンパ球(IELs)のサイトカイン産生制御
大澤 恵(浜松医大・光学医療診療部)
【目的】スタチンは,HMG-CoA還元酵素阻害剤で高脂血症治療薬として臨床現場で広く使用されているが,近年その免疫調節,抗炎症作用などの新たな作用が注目されている.消化管疾患においてもマウスを用いた実験腸炎モデルでの研究が報告され,炎症性腸疾患等の免疫系を介した消化器疾患における新たな薬剤としても期待されるが,消化管粘膜免疫におけるスタチンの直接的な作用は検討されていない.今回,我々はGALTの最...

第55回日本消化器病学会大会小腸(基礎)

マウス小腸虚血再灌流傷害おけるrapamycinによる全身性遠隔臓器障害の制御機構の解明
飯田 貴弥(京都府立医大・消化器内科)
【背景】小腸虚血再灌流傷害は上腸間膜動脈閉塞症,手術,外傷,ショック等の病態においてみられ,全身性炎症反応症候群,遠隔臓器障害を合併し,致死的になりうることが知られている.しかし,小腸虚血再灌流傷害の進展制御に向けた治療法は未だ不十分である.mammalian target of rapamycin(mTOR)は,細胞分化,増殖,オートファジーと関連し,悪性腫瘍,炎症等の病態における治療標的因子と...

第55回日本消化器病学会大会小腸(基礎)

NSAIDs小腸傷害はTRPV4イオンチャネル活性化を介して生じる
山脇 秀元(富山大・3内科)
【目的】NSAIDs消化管障害は上部のみならず小腸にも高率に生じる.プロトンポンプ阻害薬は上部消化管障害を予防しうるが,小腸障害には無効,あるいは増悪させるとの報告もあり,NSAIDs消化管障害の病態解明及び,新規薬剤の開発が期待されている.我々は,消化管上皮に非選択性陽イオンチャネルのTRPV4(transient receptor potential vanilloid 4)が発現していること...

第55回日本消化器病学会大会小腸(基礎)

ラット小腸粘膜上皮創傷治癒遅延におけるヒスチジンとインドメタシンの影響
市川 寛(同志社大・生命医科学)
【目的】近年,高齢化が進むにつれて関節炎などを訴える患者が増え,非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の長期使用が避けられない現状にある.一方アミノ酸は,タンパク質合成やエネルギー源の素材,生理活性物質の前駆体として機能するが,先行研究によりヒスチジン(HIS)単独欠乏状態が著しく小腸粘膜上皮創傷治癒を遅延させることが観察されている.本研究では,IMによる小腸粘膜上皮創傷治癒遅延に及ぼすHISの影...

第55回日本消化器病学会大会小腸(基礎)

医療用イレウスチューブを用いた小腸内圧測定による小腸運動の検討
成田 賢生(藤田保健衛生大坂文種報徳會病院・内科)
【目的】機能性消化管障害は小腸運動の障害であるが,運動と疾患の関連は未解明な部分が多い.我々は医療用イレウスチューブを用いた小腸内圧測定により健常者の小腸運動を解析してきた.これまでに小腸に基礎リズムとなる5~6秒周期の律動波が存在し,蠕動運動にかかわる収縮はその強度に依らず30~70秒持続することが分かった.特に静止期であるMMC第1相で安定かつ均一な律動波が存在しまた弱い収縮も存在した.小腸運...

第55回日本消化器病学会大会小腸(基礎)