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検索結果は5件です。

ベバシツマブと非環式レチノイドの併用による肝癌細胞増殖抑制効果
久保田 全哉(岐阜大・消化器病態学)
【目的】肝細胞癌は未だに予後不良であり有効な予防治療法の開発が求められている.我々は今までに合成レチノイドの一つである非環式レチノイド(ACR)およびACRと種々の併用薬による肝癌化学予防について検討してきた.また大腸癌,非小細胞肺癌,乳癌に臨床応用されている抗血管内皮増殖因子(VEGF)モノクローナル抗体,ベバシツマブは,VEGF受容体を阻害して主に癌の血管新生を抑制し抗癌作用をもたらす.VEG...

第55回日本消化器病学会大会肝臓(基礎)

新規ハイドロダイナミック遺伝子導入システムの確立と有用性の検証
横尾 健(新潟大大学院・消化器内科学)
【目的】ハイドロダイナミック遺伝子導入法(HGD)は脈管を介し,注入圧により肝細胞に遺伝子を効率的に導入する方法であり,臨床応用へ向けた研究が精力的に進められてきた.我々はブタ,イヌ,サルの肝臓を対象臓器として,大動物でもHGDにより安全,効率的に遺伝子導入が可能なことを報告した.一方で,これらの研究から遺伝子導入効率は,注入時の時間―対象領域内圧曲線に密接に関連していることが証明された.そこで,...

第55回日本消化器病学会大会肝臓(基礎)

ICGクリアランスメーターによる肝切除術式決定の妥当性
宮田 陽一(都立墨東病院・外科)
【目的】ICG15分停滞率(ICG R15)による術前肝機能評価は,手術適応および術式の決定に重要な指標であり必要不可欠な検査である.従来の採血法は正確性のために3点採血を必要とし,検査者,患者にとって負担の大きい検査であり,採血タイミングのずれなどヒューマンエラーも少なくなかった.ICGクリアランスメーターは採血することなく肝機能を評価することができる低侵襲な方法であり注目されている.今回我々は...

第55回日本消化器病学会大会肝臓(基礎)

Wntシグナル転写因子TCF-4によるBcl-xL発現制御
古賀 浩徳(久留米大・消化器内科, 久留米大先端癌治療研究センター・肝癌部門)
【背景と目的】Wntシグナル系はCancer Stem Cell (CSC)の特異な形質を精緻に制御している.最近,我々はその中枢転写因子T-cell factor (TCF)-4のisoformをヒト肝癌細胞株から14種クローニングし(Exp Cell Res 2010),その構造機能相関を解析している.TCF-4には転写活性を鋭く制御する「SxxSS」モチーフがあり,それを「欠い...

第55回日本消化器病学会大会肝臓(基礎)

リン脂質リモデリング酵素LPCAT1は肝細胞癌の進展を促進する
森田 剛文(浜松医大・2外科)
【背景】近年,食生活の欧米化とともにメタボリックシンドロームが一般にも広く注目されるようになり,癌の悪性化メカニズムにおける脂質代謝の重要性についても関心が高まっている.しかし,脂質の分子種まで含めた検討は,これまで余り研究が行われていない.【目的】脂質代謝異常(特にリン脂質)と肝細胞癌の関連性を明らかにする.【実験1】質量顕微鏡法を脂質解析のスクリーニングとして用いた.質量顕微鏡法とは,組織内に...

第55回日本消化器病学会大会肝臓(基礎)