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検索結果は5件です。

リゾフォスファチジルコリンによる肝細胞アポトーシス機序の検討
柿坂 啓介(岩手医大・消化器・肝臓内科, Division of Gastroenterology & Hepatology,Mayo Clinic,Rochester,Minnesota)
【目的】近年患者数が増加している非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は持続する炎症を背景に慢性肝炎、肝硬変に進行する。NASHにおける炎症の本態は肝細胞の脂肪毒性に代表される傷害による肝細胞死と考えられ、その肝細胞死機序の解明が進められている。基礎的検討ではパルミチン酸に代表される飽和脂肪酸は肝細胞に脂肪毒性を示し、肝細胞アポトーシスを惹起することが報告されている。しかし、飽和脂肪酸が直接毒性を示す...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(NASH/NAFLD、アルコール性肝障害)1

Fyn チロシンキナーゼは、メチオニン・コリン欠乏飼料によるマウスの肝脂肪変性の進展に関与する。
福西 新弥(大阪医大・2内科)
【目的】Fyn チロシンキナーゼ(Fyn)は、src-familyタンパクキナーゼのひとつであり、以前にわれわれはFynの欠損した(Fyn-/-)マウスに慢性にエタノールを摂取させることによって、肝に脂肪変性が発現しにくいことを報告した。またこれまでにFyn-/-マウスは、通常飼料の摂取によって肝内の中性脂肪濃度が対照マウスと比較して、低下していることが報告されている。これらの報告より、Fynが肝...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(NASH/NAFLD、アルコール性肝障害)1

Angiotensin2 type 1a(AT1a)受容体ノックアウトマウスを用いた肝脂質蓄積メカニズムの解析
平田 修三(香川大・消化器・神経内科)
【目的】近年、アンジオテンシン2受容体拮抗薬(ARB)はNASHやNAFLDに有効であると報告されている。しかしその一方で、最近の研究では、アンジオテンシン2投与によって肝脂質蓄積が減少することが報告されており、肝脂質蓄積におけるレニン・アンジオテンシン系(RAS)の関与についての詳細なメカニズムは不明である。そこで本研究では、AT1受容体のマウスでのサブタイプであるAngiotensin2 ty...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(NASH/NAFLD、アルコール性肝障害)1

Streptozotocin投与NASH発癌モデルマウスにおける病態進行と水素水投与の有効性の検討
河合 大介(岡山大・消化器・肝臓内科)
【目的】NASH(Non-alcoholic steatohepatitis)は脂肪肝の存在とともに炎症細胞の浸潤と線維化の進行を認めるものと定義され、肝硬変さらには肝細胞癌へと進行していくことが臨床において問題となる。最近、マウスで膵ランゲルハンス島の選択的破壊薬物であるStreptozotocin(STZ)投与に高脂肪食負荷を組み合わせることによりNASH類似の病態が作成可能であることが報告さ...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(NASH/NAFLD、アルコール性肝障害)1

多系統マウスモデルによるアルコール性肝障害発生機序の検討
土屋 雅人(山梨大・1外科)
【目的】アルコール性肝障害の発生と病態には個人差がみられ、大量飲酒者のすべてがアルコール性肝障害を惹き起こさない。我々はこの点に着目し、アルコール性肝障害の発生機序につき検討した。【方法】14系統の胃瘻造設マウスにアルコール混餌を経胃瘻的に28日間持続投与し、系統ごとにアルコール性肝障害の程度を評価した。対照として同等のカロリーを投与した群を用いた。尿中アルコール濃度、肝内脂肪代謝、小胞体ストレス...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(NASH/NAFLD、アルコール性肝障害)1