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検索結果は5件です。

胃における腸上皮化生進展時に誘導される新規遺伝子Trib3による発癌・増殖機序の解析
近藤 穣(東北大大学院・消化器病態学)
【目的】胃においては、H.pylori感染によって腸上皮への分化変更が生じ、この分化変更の過程で分化型胃癌が生じると一般的に考えられている。一方、この過程において、Sox2遺伝子発現が抑制され、STAT6を介して相補的にhomeobox遺伝子Cdx2が誘導されることを我々は報告してきている。これらより、Sox2発現抑制Cdx2発現誘導の過程による異常が胃の発癌に関与していると類推した...

第53回日本消化器病学会大会胃-基礎2

クロピドグレルの抗血小板作用に対する低用量オメプラゾールの効果
古田 隆久(浜松医大附属病院・臨床研究管理センター)
緒言:クロピドグレルの抗血小板作用をPPIが阻害することが知られている。演者等もPPIの一つであるオメプラゾール 20 mgがクロピドグレルの抗血小板作用に影響し、その影響は内服時間をずらしても回避できないことを報告した(Br J Clin Pharmacol 2010)。しかし、抗血小板薬による胃粘膜傷害の予防には低用量のPPIでも十分とする報告もある。そこで、クロピドグレルの抗血小板作用に低用...

第53回日本消化器病学会大会胃-基礎2

慢性胃炎におけるWntシグナル関連遺伝子の異常メチル化
鈴木 亮(札幌医大・1内科, 秋田赤十字病院・消化器病センター)
【目的】慢性胃炎における異常メチル化の蓄積は胃癌の発生に関与しており、発癌リスクのバイオマーカーとして有用である可能性が示唆されている。今回我々は胃炎による萎縮の程度と異常メチル化の相関について明らかとすることを目的とした。【対象と方法】当センターにて2007年5月~2009年12月までの期間に精査を行った非胃癌患者(49症例)、胃癌患者(39症例)を対象として、前庭部...

第53回日本消化器病学会大会胃-基礎2

胃癌における胃幹細胞マーカーLgr5発現の免疫組織学的検討
瀬戸口 智彦(浜松医大・2外科)
【背景】悪性リンパ腫をはじめとして乳癌,大腸癌などの固形癌においても癌幹細胞理論が提唱され,癌幹細胞を階層構造の頂点とした分化モデルが提唱されるようになってきた.しかし,通常の幹細胞と癌幹細胞の関係は十分には解明されていない.また,胃幽門腺領域の幹細胞マーカーとしてLgr5が報告されているが,Lgr5が胃癌でどのように発現しているか不明である.今回胃癌におけるLgr5発現を免疫組織学的に検討し,発...

第53回日本消化器病学会大会胃-基礎2

胃癌細胞におけるTrastuzumabの抗腫瘍薬誘導DNA傷害修復過程への影響について
山出 美穂子(浜松医大・1内科)
【背景】胃癌化学療法は2009年の大規模臨床試験において分子標的薬Trastuzumab (以下Tmab)の上乗せ効果が示された。本邦でも胃癌におけるTmabの使用が認可され、今後より適切な使用への考案が欠かせない。一方、Tmab併用による抗腫瘍薬の効果増強の機序は十分に明らかにされたとはいえない。既存の抗腫瘍薬はDNA傷害を誘導することで抗腫瘍効果を示すものが多い。そこでHER2発現の異なる胃癌...

第53回日本消化器病学会大会胃-基礎2