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検索結果は5件です。

胃の異所性膵に発生した嚢胞性腺癌の一例
三浦 眞之祐(安城更生病院・内科)
【症例】82歳、女性 【主訴】左季肋部痛 【既往歴】高血圧、高脂血症、緑内障、肺炎【現病歴】2010年12月、食後の左季肋部痛を主訴に近医受診し、単純CTにて腹腔内腫瘤を認め、翌日当院紹介受診となった。【現症】身長143.5cm体重55.3kg。腹部に自発痛、圧痛を認めなかったが、心窩部に手拳大の腫瘤を触知した。【経過】初診時Hb 11.4g/dL, WBC 11400 /μL,CRP 0.55 ...

第53回日本消化器病学会大会胃-症例報告2

ESDにて切除後、多発リンパ節転移を認めた胃原発浸潤性微小乳頭癌の1例
中西 将元(国立岩国医療センター・消化器科)
症例は61歳、男性。2010年5月に食欲低下、体重減少を主訴に近医受診した。上部消化管内視鏡検査にて胃角部小弯に長径が5cmを超える0-IIc+IIa病変を認めたため、当院消化器科に精査加療目的で紹介となった。内視鏡所見で深達度はmまでと診断したため、ESDの適応拡大病変と判断しESDを施行した。病理検査では切除断端陰性であったが、腫瘍の隆起部分の一部にsm2 (2000μm)までの浸潤を認め、l...

第53回日本消化器病学会大会胃-症例報告2

Gastritis cystica polyposaを背景粘膜として発生した早期残胃癌の2例
大久保 仁(光晴会病院・外科)
Gastritis cystica polyposa (以下、GCP)は胃切除術後、長期経過した主にBillroth-II法(以下、B-II法)再建後の胃腸吻合部に見られる特異な慢性炎症性胃粘膜病変である。我々はそれぞれ術後30年および49年経過したB-II法再建残胃吻合部に生じたGCPを背景粘膜として発生した早期残胃癌の2例を経験したので報告する。症例は52歳と69歳の男性でそれぞれ血便精査目的...

第53回日本消化器病学会大会胃-症例報告2

術後5年以上経過後に再発した胃癌5症例の検討
小西 栄(東京医大茨城医療センター・消化器外科)
胃癌の治療成績は5年生存率で表現されるように、胃癌再発は術後3年以内(早期再発例)が最も多く約70%を占めるとされている。しかし、術後5年以降の再発(晩期再発例)も少数ではあるが存在する。1996年から2006年までの11年間に当科で行った根治度AまたはBの胃癌手術症例のうち、術後5年以降の再発例は5例であった。性差は男性3例、女性2例、平均年齢は51.2歳。肉眼型IIc1例、浸潤型4例で平均腫瘍...

第53回日本消化器病学会大会胃-症例報告2

2mm大の0-IIb型微小癌で、局所的に漿膜浸潤し、Krukenberg腫瘍を契機に発見された胃印環細胞癌の1例
田村 寿英(国保旭中央病院・消化器内科)
【目的】卵巣転移胃癌症例のほとんどが漿膜浸潤癌であり、腹膜播種陽性例が多いことは知られているが、その一方で0-IIc型の早期胃癌がリンパ管侵襲やリンパ節転移を伴いながら卵巣に転移するという報告も数多くなされている。本症例は2mm大の微小な0-IIb型胃癌で、局所的に漿膜浸潤し、癌性腹膜炎を伴いながら両側卵巣に転移したと考えられ、印環細胞癌の進展様式と...

第53回日本消化器病学会大会胃-症例報告2