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検索結果は5件です。

自己免疫性肝疾患における血清内microRNAの発現を解析することで病因解明できる可能性がある
二宮 匡史(東北大病院・消化器内科)
【目的】我々はこれまで,原発性胆汁性肝硬変患者(PBC)の血清内miRNAプロファイリングを行い,4種のmiR-505-3p,miR-197-3p,miR-500a-3p,miR-139-5pの発現が低下していることを見いだした(論文投稿中).今回,我々は自己免疫性肝炎患者(AIH)症例にて,miRNAの発現パターンをクラスタリングした.【方法】PBC症例10例,AIH症例10例,対照としてB,C...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患4

自己免疫性の急性肝不全症例:全国調査の集計例から見た診断基準の検討
内田 義人(埼玉医大病院・消化器内科・肝臓内科)
【目的】劇症肝炎症例を対象に自己組織化マップ(SOM)法でクラスタリングすると,自己免疫性症例の大部分は薬物性および成因不明の症例と同じクラスターに分類される.一方,自己免疫性肝炎の診断では,IgG濃度の基準を2,000 mg/dLから正常上限の1.1倍に変更することが検討されている.この変更が急性肝不全の成因診断に及ぼす影響を検討した.
【方法】対象は厚労省研究班の全国調査に登録された20...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患4

自己免疫性肝炎診断における腹腔鏡検査―非アルコール性脂肪肝疾患との比較
板倉 潤(武蔵野赤十字病院・消化器科)
【目的】糖尿病合併など自己免疫性肝炎(AIH)と非アルコール性脂肪性肝機能障害(NAFLD)との鑑別が必要なことがある.AIH診断における腹腔鏡検査の有用性,特にNAFLDとの鑑別について検討を行った.【方法】2009年から2012年にかけて当院でAIHと診断した20例,同時期に腹腔鏡検査を行い抗核抗体が40倍以上で組織学的にNAFLDと診断した11例と比較検討を行った.【結果】AIH症例は男女比...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患4

自己免疫性肝炎における発癌
有永 照子(久留米大・消化器内科)
【目的】関節リウマチやSLEなどの自己免疫疾患では,癌の発症リスクが高いと報告されている.その背景として免疫学的異常にもとづくもの,免疫抑制剤などの治療によるもの,あるいは慢性的な炎症によるものなどが考えられる.今回,当科の自己免疫性肝炎(AIH)における発癌状況を肝癌も含めて検討した.
【方法】当科及び関連病院で診断されたAIH 205例(診断時平均年齢56.8歳,F:M=182:23)を...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患4

自己免疫性肝炎における重複癌,とくに肝細胞癌の検討
青柳 智也(県立がんセンター新潟病院・内科)
【目的】自己免疫性肝炎(AIH)の治療経過中に肝細胞癌を発症することは稀とされてきたが,発癌に対する注意が必要である.
【方法】10年間のAIH40例における治療経過と発がんを検討した.
【成績】重複癌は15例で,うち6例は乳癌の術後,肺癌2例,結腸癌2例,腎癌1例,大腿肉腫1例,そして肝細胞癌は3例であった.なお治療中には合併した肝細胞癌は次の2例である.
【症例1】70歳代,...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患4