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検索結果は5件です。

炎症性腸疾患患者におけるClostridium difficile感染の検討
永田 豊(九州大学大学院病態機能内科学)
【目的】炎症性腸疾患(以下IBD)患者におけるClostridium difficile感染(以下CDI)の罹患率,ならびにCDIに関連する臨床的背景を検討する.
【対象と方法】当科で加療中のIBD患者のうち,同意が得られた233例(潰瘍性大腸炎122例,クローン病111例)において便中CD抗原を測定しCDIの有無を評価した.次に,CD抗原結果にもとづき対象をCDI群と非CDI...

第100回日本消化器病学会総会腸炎2

抗生物質投与による便中Clostridium difficile出現に対する酪酸菌の予防効果の無作為比較試験
山岡 稔(埼玉医科大学総合診療内科)
【目的】細菌性感染症に対して抗生物質を投与することにより抗生物質関連下痢症をしばしば認める.中でもClostridium difficile(CD)関連下痢症を認めることがあるが,その予防に対するprobioticsの有用性の報告が散見されている.一方,酪酸菌を投与することにより便中CDの発現率が低下することが後ろ向き研究で報告されている(黒岩豊秋ら,感染症学雑誌1990;64:1425)が,前向...

第100回日本消化器病学会総会腸炎2

当院におけるcytomegalovirus腸炎の検討
定免 渉(製鉄記念室蘭病院消化器内科・血液腫瘍内科)
悪性腫瘍・AIDS・炎症性腸疾患などの基礎疾患を有し,副腎皮質ステロイド投与や化学療法を受けた易感染性宿主では,cytomegalovirus(CMV)再活性化は日和見感染症として重要である.今回,自施設におけるCMV腸炎の臨床的特徴について後方視的に検討した.【対象】2010年4月から2013年3月までの3年間に当科で診断したCMV腸炎14例(26-82歳(年齢中央値64歳),男女比8:6)を対...

第100回日本消化器病学会総会腸炎2

CPS(calcium polystyrene sulfonate)起因性消化管障害の検討
渡海 義隆(がん・感染症センター都立駒込病院消化器内科)
【背景】CPSは高カリウム血症の治療に用いられる陽イオン交換樹脂の一つであるが,まれに潰瘍形成や腸管穿孔等の腸管障害をきたすことが報告されている.【目的】CPS内服中に発症した消化管障害の病態,背景因子,発症頻度等を明らかにする.【方法】CPSを処方された症例の臨床的特徴を解析し,消化管穿孔をきたした3例の臨床病理学的検討を行う.【結果】当院で2004年~2013年の間にCPSを内服していた症例は...

第100回日本消化器病学会総会腸炎2

下痢を主訴に敗血症に陥った症例の検討
井上 義博(岩手医科大学医学部救急医学)
<目的>下痢を主訴に敗血症に陥った症例を調査する.<対象>2001年から2011年までに当施設で経験した5症例.<結果>5症例の内訳は男性3例,女性2例で,年齢は35~82歳であった.既往は大腸手術を2例,胃及び胆嚢手術を各1例に認めた.主訴は下痢と発熱で,水様便が4例,血便が1例であった.食事が原因として疑われた症例は1例のみ(温泉卵であったが,確定せず)であった.来院時の白血球数は5840~2...

第100回日本消化器病学会総会腸炎2