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検索結果は5件です。

潰瘍性大腸炎再燃時におけるlow dose CTの有用性
白木 学(四日市社会保険病院内科)
[はじめに]潰瘍性大腸炎の再燃時には重症度と罹患範囲の評価が重要だが,状態の悪い患者に内視鏡検査だけで炎症の程度と範囲を評価することは困難である.潰瘍性大腸炎に対するCTは有用だが,放射線被曝の観点からX線検査を乱用しないように警告されている.このため線量を減らした所謂low dose CTが提案されており,当科でも被曝量低減を試みている.今回我々は当科で潰瘍性大腸炎再燃症例に施行したlow do...

第100回日本消化器病学会総会大腸・画像

大腸CT解析におけるVolume analyzer Synapse Vincent(Vincent)の使用経験
平山 眞章(斗南病院消化器内科)
【目的】近年,大腸癌は本邦でも増加しており,その対策が急がれている.しかし現在,本邦での大腸がん1次検診受診率は20%前後と低迷しており,しかも10%弱の1次検診陽性者のうち50%強しか2次検診を受診していない.また本邦の大腸がんの罹患率や死亡率も欧米に比して高いことも報告されている.更に大腸内視鏡等の従来の2次検診法は飽和状態に近い.大腸CTは,欧米を中心に大腸腫瘍性病変の新しい検査法として注目...

第100回日本消化器病学会総会大腸・画像

defecographyから算出したfecoflowgramの有用性について
河原 秀次郎(東京慈恵会医科大学附属柏病院外科)
【緒言】これまでわれわれは直腸癌術後排便障害の程度を評価する目的でdefecographyを行ってきた.defecographyで用いている疑似便(バリウム便)は粘性があるため,1秒毎の排便量をメスシリンダーなどの計測器では適切に測定できず,排便量の時間的変化を客観的に評価することができなかった.そこでわれわれはdefecographyの1秒毎の静止画の面積変化から排便量を計測してfecoflow...

第100回日本消化器病学会総会大腸・画像

二光子励起顕微鏡を用いた蛍光標識抗TNF-α抗体の生体内可視化とその動態解析
田中 光司(三重大学消化管・小児外科学)
【背景と目的】抗TNF-α抗体は生体内においてTNF-αと結合し抗炎症作用を発揮するが,血管内のTNF-αと結合するだけでなく,(1):血管透過性が亢進した炎症部位へ移行し組織中のTNF-αと結合,(2):マクロファージなどのTNF-α産生細胞の膜結合型TNF-αと結合しその産生を阻害,(3):血管内皮細胞,腸管上皮細胞,免疫細胞などのTNF-α標的細胞上に発現するTNF-α受容体に結合したTNF...

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大腸上皮性腫瘍におけるwhite opaque substance(WOS)の検討
久部 高司(福岡大学筑紫病院消化器内科)
【目的】胃のNBI併用拡大内視鏡観察で,上皮内に認められる白色の物質により上皮下の微小血管が透見できない現象があり,我々はこの物質をwhite opaque substance(WOS)と命名し,胃上皮性腫瘍においてWOSの形態学的所見を癌と非癌の鑑別診断に応用している.さらに,このWOSは上皮内に集積した微小な脂肪滴が視覚化されたものであることを証明した.しかし大腸上皮性腫瘍におけるWOSの存在...

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