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検索結果は5件です。

潰瘍性大腸炎関連腫瘍の拾い上げにおけるp53免疫染色のunique basal patternに関する検討
小林 俊介(獨協医科大学病理学講座人体分子)
【目的】潰瘍性大腸炎(UC)関連腫瘍の発生率は長期罹患,広範囲病変で増加するため,その早期診断は重要である.UC関連腫瘍は生検診断においてHE染色で腫瘍と炎症性良性異型上皮との鑑別が困難である.NoffsingerらはUC大腸粘膜のp53免疫染色におけるunique basal patternが早期のUC関連腫瘍検出に有用であると記載したがunique basal patternの明確な定義の記載...

第100回日本消化器病学会総会大腸 発癌 基礎

肥満関連および炎症性大腸発癌モデルにおけるペントキシフィリンの発癌抑制作用
白上 洋平(岐阜大学病態情報解析医学)
【目的】循環代謝改善薬として使用されていたペントキシフィリン(PTX)は,TNF-alpha産生や酸化ストレスを抑制する作用を有し,非アルコール性脂肪肝炎や慢性炎症性腸疾患等の病態を改善するとの報告がなされている.また近年,肥満と大腸癌の高い関連性が示されており,今回,肥満関連および炎症性大腸発癌モデルの2系統を用いた実験を行い,PTXの大腸発癌に対する作用について検討した.【方法】動物モデルとし...

第100回日本消化器病学会総会大腸 発癌 基礎

mTOR阻害剤とPDGFレセプターチロシンキナーゼ阻害剤の併用による大腸癌に対する転移抑制効果
弓削 亮(広島大学大学院消化器・代謝内科)
【背景】これまで我々は,大腸癌間質の癌関連線維芽細胞がPDGFレセプターを過剰発現しており,PDGF経路を遮断することにより間質反応が抑制されることを報告してきた.一方,大腸癌においてPI3K/Akt/mTOR経路は重要な増殖シグナル伝達経路のひとつであるが,浸潤・転移に対するmTOR阻害剤の効果は十分に検討されていない.【目的】腫瘍細胞のみならず間質細胞も同時に標的として治療することにより,転移...

第100回日本消化器病学会総会大腸 発癌 基礎

消化管癌に対する新規光療法における抗腫瘍免疫増強メカニズムの検討
田中 守(名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学)
【目的】光線力学的療法(Photodynamic Therapy,PDT)は,光感受性物質が選択的に集積した腫瘍組織にレーザー光を照射し腫瘍細胞を選択的に破壊する治療法である.我々は,癌細胞が糖を取り込む性質を利用した光感受性物質である糖鎖連結クロリンを開発し,その高い腫瘍選択性と殺細胞効果を確認している.今回我々は,抗原ペプチドとMHC分子との結合を促進させるCalreticulin(CRT),...

第100回日本消化器病学会総会大腸 発癌 基礎

がん悪液質の病態形成にがん増殖部位が及ぼす影響についての検討
松山 竜三(康生会武田病院消化器内科)
【背景】がん悪液質は多くのがんの進行期におこるが,膵癌や胃癌といった消化器癌で多く,乳癌などでは少ないとされる.しかし同じ癌腫においても悪液質の発現は患者ごとに様々であり,悪液質形成には癌と生体との相互反応が関わっていると考えられる.今回マウス大腸がん移植モデルを用いて,がんの移植部位の違いが悪液質形成に及ぼす影響について検討した.【方法】マウス大腸癌株colon26をBALB/cマウスの腹腔内に...

第100回日本消化器病学会総会大腸 発癌 基礎