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検索結果は5件です。

B型肝硬変肝移植後ワクチン有効性と肝組織中Stem cell factor-1発現の関連
後藤田 達洋(岡山大学大学院医歯薬総合研究科消化器・肝臓内科学)
【目的】生体肝移植後のB型肝炎再燃防止策として,HBs抗体高力価含有免疫グロブリン(HBIG)と核酸アナログの併用が確立した方法とされている.しかし,これらの治療法は高額であり,より経済的な方法が探索されている.その中でB型肝炎ウイルスワクチンの有用性が報告されている.我々はB型肝硬変肝移植後患者におけるワクチンの有用性を検討し,夫婦間移植ドナー症例で有用であることを報告している.ドナー肝臓におけ...

第100回日本消化器病学会総会肝移植

生体肝移植術後の消化管出血の病態と予後
木村 光一(九州大学消化器・総合外科学)
【はじめに】生体肝移植術後の合併症としての消化管出血は稀であるが重篤になりうる.生体肝移植術後の消化管出血の危険因子と臨床経過を明らかにする.【対象】2012年までに施行した297例の生体肝移植症例.【検討項目】術後3ヶ月以内に消化管出血を来した症例について(1)発生頻度および臨床背景,グラフト生存率(2)危険因子(3)消化管出血とグラフト不全との関係を検討した.【結果】(1)生体肝移植術を施行し...

第100回日本消化器病学会総会肝移植

生体肝移植後B型肝炎再活性化予防法に関する検討
吉住 朋晴(九州大学消化器・総合外科)
【はじめに】HBc抗体陽性者に対する抗癌剤/免疫抑制剤投与後のB型肝炎再活性化は,医療者側が対策を講じることで予防可能である.【目的】HBc抗体陽性ドナーから提供されたグラフトにて生体肝移植を受けたレシピエントのB型肝炎再活性化に対する我々の予防法の妥当性を検証する.【対象】成人間生体肝移植418例中,レシピエントHBs抗原陰性かつドナーHBc抗体陽性で移植後1年以上生存した35例.【方法】1.B...

第100回日本消化器病学会総会肝移植

肝移植後長期生着を目指して
蔵満 薫(神戸大学肝胆膵外科)
【背景】日本国内ではこれまで6000例以上の生体・脳死肝移植が実施されている.症例の蓄積により周術期合併症は減少し移植後短期成績は向上したが,長期生着に影響を及ぼす合併症に関する検討は少ない.【方法】移植後退院し当科外来でフォローされたレシピエント63例について検討を行った.63例中58例が生体肝移植,5例が脳死肝移植のレシピエントで,2週間から半年に一度の頻度で外来フォローを行った.背景疾患はC...

第100回日本消化器病学会総会肝移植

急性肝障害・急性肝不全における血清AFPの意義:生体肝移植ドナーとの比較
柿坂 啓介(岩手医科大学内科学講座消化器内科肝臓分野)
目的:生体肝移植ドナーなど部分肝切除後の健常人は術後速やかに回復する.一方,急性肝不全では肝の再生が不十分なため予後不良となる症例が存在する.近年,AFPを発現する肝幹/前駆細胞が傷害肝で動員されていることが報告されているが,これらが肝再生に果たす役割は未だ明らかではない.急性肝不全での肝幹/前駆細胞・成熟肝細胞の至適再生環境を明らかにすることは,本疾患の治療戦略構築に重要である.生体肝移植ドナー...

第100回日本消化器病学会総会肝移植