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検索結果は5件です。

iPS細胞との共培養からヒト初代培養肝細胞を選択する培地
富澤 稔(独立行政法人国立病院機構下志津病院消化器内科)
【目的】iPS細胞は移植すると腫瘍を作る可能性がある.したがってiPS細胞と肝細胞が混在する環境から肝細胞のみを選択することが必要である.肝細胞は解糖系,尿素サイクル等の一連の酵素群を有する.ブドウ糖,アルギニンを除き,ガラクトース,オルニチンを添加した培地(hepatocyte selection medium,HSM)で培養すると3日でiPS細胞は死滅するが初代ヒト培養肝細胞は生存する.今回我...

第100回日本消化器病学会総会肝臓 基礎

Cathelicidin誘導を介した脂肪酸のToll-like receptors発現誘導に関する検討
澤田 康司(旭川医科大学臨床消化器・肝臓学診療連携講座)
【目的】我々は高脂肪食負荷NAFLDモデルマウスにおいて肝組織Toll-like receptors(TLRs)の発現亢進が病態形成に関与し,その発現亢進はパルミチン酸(PA)によってもたらされることを報告してきたが,その発現亢進の詳細なメカニズムは明らかではない.一方,皮膚科領域において抗菌ペプチドであるcathelicidinがTLRsの発現誘導を介してインターフェロンの発現を亢進させることが...

第100回日本消化器病学会総会肝臓 基礎

肝特異的microRNA-29aノックアウトマウスを用いた肝線維化の基礎的検討
小暮 高之(東北大学消化器病態学)
【背景】近年,肝疾患におけるmicroRNA制御の異常が数多く報告され,mircorRNA-29(miR-29)の肝癌・肝線維化における関与が報告されている.miR-29の標的は複数報告されているが,肝細胞における関与の報告は少ない.今回我々は,肝特異的なmiR-29ノックアウトマウスを作成し,慢性肝障害におけるmiR-29の役割を解析したので報告する.
【方法】Cre-loxPシステムを用...

第100回日本消化器病学会総会肝臓 基礎

ラット急性肝不全モデルにおけるHMGB1 A box遺伝子導入の効果
雨宮 隆介(慶應義塾大学一般・消化器外科)
【背景】敗血症など各種病態でHMGB1が新たな炎症性メディエーターとして注目されている.同タンパクのA box部分は,HMGB1の阻害タンパクとして働くことが知られている.本研究では,ラット急性肝不全モデルにおけるHMGB1 A box遺伝子導入の効果を検討した.【方法】1)ウイルスベクターの作製:HMGB1 A box domainをencodeするアデノウイルスベクターを3種類(wild ty...

第100回日本消化器病学会総会肝臓 基礎

わが国におけるA型劇症肝炎の実態と動向
中山 伸朗(埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科)
【目的】厚労省研究班による急性肝不全の全国調査では,従来は内科的治療で予後が良好であったA型劇症肝炎(急性肝不全・昏睡型)の救命率が,2010年~11年発症の肝移植非実施例では7.1%と低率になっていた.この予後悪化に寄与する要因を検討した.【方法】全国調査に登録された1998~2011発症のA型劇症肝炎計67例中,移植非実施の64例を対象として,救命率と背景因子の関連を解析した.【成績】(1)1...

第100回日本消化器病学会総会肝臓 基礎