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検索結果は5件です。

癌幹細胞制御におけるSonic Hedgehog signalingの役割
東島 潤(徳島大学消化器・移植外科)
【はじめに】癌幹細胞(CSC)は化学療法抵抗性であり,癌の再発の主原因の一つと考えられている.Sonic Hedgehog signaling(Shh)は腫瘍増殖に重要な役割を果たし,CSCとの関連が報告されている.一方,自己複製能を持たないnon-CSCはEpithelial Mesenchymal Transition(EMT)によりCSCに転化するとされている.今回ShhがEMT誘導,CSC...

第100回日本消化器病学会総会腫瘍

消化器癌における上皮間葉転換分子であるHMGA2の影響について
森下 朝洋(香川大学消化器・神経内科学)
【目的】進行性の消化器癌に対する治療は,依然として困難であり,浸潤,転移のメカニズムを踏まえた新たな分子標的薬の開発が急務である.今回,我々は上皮間葉転換に関与する新しい分子であるHigh Mobility Group A2(HMGA2)の消化器癌の浸潤,転移に対する影響について検討した.【方法】1.大腸癌細胞株を用いて,HMGA2遺伝子を過剰発現させたときに上皮間葉転換関与分子や細胞周期関連分子...

第100回日本消化器病学会総会腫瘍

血糖コントロール(HbA1c)と消化器癌死亡
川西 昌弘(広島原爆障害対策協議会, 広島大学原医研計量生物)
【目的】糖尿病コントロール不良は循環器疾患の大きなリスクであるが,消化器疾患,特に消化器癌との関連は諸外国では膵臓癌,肝臓癌,大腸癌死亡に関与しいるとされるが,日本での報告は少ない.我々は2003年度の広島原爆被爆者検診受診者の約8年間の予後調査により,癌死亡,特に消化器癌死亡と血糖コントロールについて検討した.【方法】2003年度被爆者検診受診者男性7727人(年齢中...

第100回日本消化器病学会総会腫瘍

悪性軟部肉腫に対するパゾパニブ塩酸塩およびパゾパニブ+デノスマブ併用療法の検討
安田 華世(兵庫県立西宮病院消化器内科・腫瘍内科)
【目的】パゾパニブ塩酸塩は,VEGFR,PDGFR,c-kitなどを阻害するマルチキナーゼ阻害薬である.国際共同試験PALETTE(VEG110727)試験の結果に基づき2012年9月悪性軟部腫瘍に対して保険承認された.しかし本試験に含まれる日本人は31例のみであり,希少癌腫であることから単施設では症例集積は困難と考えられる.そこで本セミナーでは,承認当初から多施設と共同連携して肉腫治療を集約して...

第100回日本消化器病学会総会腫瘍

腹部腫瘍の診断におけるDWIBSの有用性
富澤 稔(下志津病院・消化器内科)
【目的】Diffusion-weighted whole body imaging with background body signal suppression(DWIBS)は拡散強調像を基本として背景の信号を抑制した撮像法で,FDG-PETに類似した画像が得られる.PETと異なりDWIBSは検査時間が短く被爆しない点が利点である.今回我々腹部臓器の悪性腫瘍の診断におけるDWIBSの検出能,画像...

第100回日本消化器病学会総会腫瘍