セッション

検索結果は5件です。

Mucinous phenotypeを有する膵癌はGNAS変異を高頻度に有する
細田 和貴(愛知県がんセンター中央病院遺伝子病理診断部)
【目的】G蛋白αサブユニットをコードするGNASは内分泌疾患や骨軟部腫瘍で異常が指摘されてきたが,近年,膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)で特異的に変異を有し,膵管癌では稀であることが報告された.我々はGNAS変異を有する膵腫瘍の臨床病理学的特徴を検討した.【方法】直接塩基決定法とCycleave PCR法を用い,切除された膵腫瘍290例におけるGNASコド...

第100回日本消化器病学会総会膵癌 基礎1

膵癌の上皮間葉転換(EMT)に対する血小板の関与
宮下 知治(金沢大学病院消化器乳腺移植再生外科)
【目的】膵癌の転移は高率に認められ,予後を規定する重要な因子である.その転移を制御することは予後の改善だけでなくQOLの向上にもかかせない.原発巣で増殖した癌細胞は周囲の構造を破壊し脈管内に侵入することによって転移が生じると考えられ,これらは転移の初期段階と考えられる.癌細胞は転移の各段階で免疫担当細胞の攻撃により大部分は死滅すると考えられているが,実際には癌細胞は免疫担当細胞の攻撃から逃避してい...

第100回日本消化器病学会総会膵癌 基礎1

膵癌の発生・進展におけるBcl-xLの意義
池澤 賢治(大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学)
【目的】膵癌切除検体を用いた検討では,正常膵と比し癌部ではアポトーシス抑制蛋白であるBcl-xLの発現が上昇しており,Bcl-xLの発現が高い症例は予後不良であることが報告されている.近年,膵癌の前駆病変としてpancreatic intraepithelial neoplasias(PanINs)という分類が提唱され,異型度に応じてPanIN-1~3へと段階的に進行し,浸潤癌へ進展すると考えられ...

第100回日本消化器病学会総会膵癌 基礎1

ヒト膵癌におけるCD155発現の臨床的意義とそのメカニズム
西和田 敏(奈良医科大学消化器・総合外科)
【目的】いくつかの癌種においてCD155過剰発現の報告があるが,その臨床的意義は明らかではない.今回,ヒト膵癌におけるCD155発現の臨床的意義およびその機序について検討した.【方法】術前未治療膵癌123例の切除標本を用いて,抗ヒトCD155抗体にて免疫組織染色を行い,CD155腫瘍発現と臨床病理学的因子,予後との関連について検討した.さらに種々の手法を用いて機序の解析を行った.【結果】(1)臨床...

第100回日本消化器病学会総会膵癌 基礎1

膵癌VEGF発現におけるIGF-1シグナルの役割
松尾 洋一(名古屋市立大学消化器外科)
【目的】我々はインスリン様成長因子(IGF-1)が膵癌の浸潤,増殖に関与していることを解明し,それにはPTENの抑制を介していることを報告した(JSR 2010).しかしながら膵癌血管新生におけるIGF-1シグナルの役割は十分に解明されていない.IGF-1による膵癌細胞のVEGF発現の変化を検討し,IGF-1/NF-kBシグナルの関与を検討した.【方法】(1)膵癌細胞株を用いて,インスリン様成長因...

第100回日本消化器病学会総会膵癌 基礎1