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検索結果は5件です。

臨床,実験検討よりみた食道癌におけるCOX2 inhibitor投与の意義
橋本 直樹(近畿大学保健管理センター)
(目的)食道癌の生存率は今なお不良であり,改善するためには,予防的そして斬新的な治療法が必要である.我々は,COX2が食道癌の治療と予防のためのmolecular targetになりうる可能性を実験と臨床データより報告する.(方法)(A)実験:8週のWistar系ラットに対して,胃全摘後,食道十二指腸吻合(EDA)を行い,十二指腸液の食道への逆流モデルを作成した(n=30).対照群としてsham ...

第100回日本消化器病学会総会食道癌基礎

食道癌細胞におけるvalproic acidの放射線誘導性上皮間葉転換(Epithelial to Mesenchymal Transition;EMT)抑制効果の検討
金本 斐子(金沢大学消化器・乳腺・移植再生外科)
【背景】近年,癌細胞の浸潤・転移の過程において上皮間葉転換(EMT)が重要な役割を担っている事が分かってきた.我々は,以前より食道癌細胞における放射線誘導性EMTの検討を行ってきた.今回HDAC阻害剤であるvalproic acid(VPA)のEMT抑制効果とその抑制メカニズムを検討した.【方法】食道扁平上皮癌細胞株であるTE9,TE10,TE11と当科にて樹立したヌードマウス移植可能食道扁平上皮...

第100回日本消化器病学会総会食道癌基礎

食道癌肉腫発生における上皮間葉系移行関連転写因子の検討
中澤 拓郎(群馬大学大学院医学系研究科病態病理学分野)
【目的】上皮間葉系移行は,胎生期発生,創傷治癒,線維化等に関して重要な役割を担っており,近年,様々な臓器の悪性腫瘍において,転移や浸潤などのプロセスに関しても,重要な役割を担っていることが明らかとなってきている.一方で食道癌肉腫は稀な組織型とされている.組織学的には癌腫と肉腫が混在した組織形態を示し,共通の前駆細胞からの発生が示唆されているが,その病理発生や腫瘍進展に関して充分な検討が行われていな...

第100回日本消化器病学会総会食道癌基礎

内視鏡的切除した咽頭・食道・胃癌における癌関連蛋白発現:field cancerization現象の観点からの検討
八島 一夫(鳥取大学機能病態内科学)
【目的】食道扁平上皮癌は喫煙・飲酒などの生活習慣が関与しており,field cancerization現象により頭頸部癌をよく重複する.しかし,内視鏡的切除されるような早期病変での検討は少なく,また胃癌も高頻度に重複するが,同様な影響についての報告は少ない.今回我々は,内視鏡的切除した咽頭・食道・胃癌における癌関連蛋白発現結果を相互に比較し,field cancerization現象の観点から検討...

第100回日本消化器病学会総会食道癌基礎

血清p53抗体検査による食道癌の臨床分子病態解析
島田 英昭(東邦大学医学部外科学講座)
【背景と目的】食道癌診療では,早期診断,放射線・抗癌剤感受性予測,再発リスク診断などに利用でき,簡便で数値化可能である分子腫瘍マーカーが有用であると思われる.血清p53抗体検査は,腫瘍細胞における変異p53抗原の抗体反応を利用した分子診断方法であるため,微小腫瘍細胞を認識し,p53分子機能を反映することから,従来の分泌型腫瘍マーカーと全く異なる分子病態診断法であるといえる.本邦では2007年10月...

第100回日本消化器病学会総会食道癌基礎