セッション

検索結果は5件です。

樹状細胞のTGF-βシグナルによる腸内細菌叢の恒常性維持
井原 聡三郎(東京大学消化器内科)
【目的】炎症性腸疾患の病態解明において宿主免疫細胞と腸内細菌叢の相互作用の検討は重要な課題である.樹状細胞は腸内細菌を感知し粘膜免疫を司っているが,その制御機構は十分には分かっていない.本研究では樹状細胞特異的TGF-β受容体欠損マウスを用いて腸内細菌叢の変化と腸炎への関与を検討した.【方法】野生型(WT),CD11c-Cre TGFBRII fl/+(HT),CD11c-Cre TGFBRII ...

第100回日本消化器病学会総会UC(潰瘍性大腸炎)基礎

新規麦芽乳酸菌(Lactobacillus brevis SBC8803)死菌による腸内細菌叢の変化と抗炎症作用に関する検討
上野 伸展(旭川医科大学内科学講座消化器血液腫瘍制御内科学分野)
【目的】腸内細菌叢は腸内環境のホメオスタシス維持に寄与し,炎症性腸疾患などの消化器疾患の病態に関連している.我々はプロバイオティクスの一種である新規麦芽乳酸菌Lactobacillus brevis SBC8803(SB88)死菌および菌由来活性物質であるポリリン酸が腸管上皮細胞にHeat shock proteinsを発現誘導すること,マウス実験的腸炎において炎症性サイトカインを抑制することを解...

第100回日本消化器病学会総会UC(潰瘍性大腸炎)基礎

腸管上皮細胞における小胞体ストレス-オートファジー経路の検討
下平 陽介(東北大学消化器病態学分野)
【背景・目的】近年,変性蛋白の処理など蛋白の恒常性維持に関わる小胞体ストレス応答(UPR)とリソソームによるオルガネラや細胞質成分の分解機構であるautophagyが,炎症性腸疾患(IBD)の病態と関わることが示されてきている.そこで我々は,腸管上皮細胞においてUPRとautophagyが機能的に関連し,その異常がIBDの病態と関わっている可能性を考えた.今回,大腸癌培養細胞を用いて小胞体ストレス...

第100回日本消化器病学会総会UC(潰瘍性大腸炎)基礎

顆粒球・単球吸着除去療法がtransforming growth factor-β産生に与える影響に関する基礎的考察
西瀬 祥一(山形大学内科学第二講座)
【目的】血小板から高レベルに産生されるtransforming growth factor(TGF)-βは,免疫抑制性あるいは抗炎症性サイトカインとして古くから知られていたが,一方で近年になりinterleukin(IL)-6の存在下でナイーブT細胞のTh17への分化を誘導することが明らかになるなど,炎症性腸疾患(IBD)の病態に強く関与していると考えられている.IBDの治療法の一つである顆粒球・...

第100回日本消化器病学会総会UC(潰瘍性大腸炎)基礎

炎症性腸疾患におけるストレス不適応に関する検討
黒木 司(佐賀大学医学部内科)
[目的]炎症性腸疾患はストレス関連疾患の一つであり,ストレスが腸炎増悪の誘因のひとつと考えられている.ストレス対処機構として,神経・内分泌・免疫系を介したホメオスタシス維持機構が存在する.今回は炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎,クローン病)において,視床下部-下垂体-副腎系(HPA-axis)を含む神経・内分泌・免疫系の障害が存在するのか,それに関連して患者はストレス対処能力が劣っているのかを検討した....

第100回日本消化器病学会総会UC(潰瘍性大腸炎)基礎