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検索結果は5件です。

保険適用までの道筋とエビデンスの構築
小早川 雅男(国立国際医療研究センター, 医薬品医療機器総合機構)
わが国の消化器内視鏡医は世界でも最も卓越した内視鏡診療技術を有しているが,臨床現場では保険適用に関して多くの課題があり苦労することも多い.さらに,その技術が科学的なエビデンスとして欧米のトップジャーナルに掲載されることが少ないことも大きな問題と思われる.本企画の基調講演として保険収載や診療点数の増点までの道程と欧米と日本における臨床研究の取り組み方の違いを踏まえた上でエビデンスの構築について述べる...

第55回日本消化器病学会大会内視鏡診療と医療倫理

保険適用外の新たな内視鏡技術を行うための工夫:大腸ESDから学んだこと
藤城 光弘(東京大附属病院・光学医療診療部)
内視鏡医療の現状では,百人の内視鏡医がいれば百通りの内視鏡流派があり,また,百人の患者に内視鏡を行えば各々違った百通りの内視鏡を行うのが真の内視鏡専門医であると私は考えている.血液検査や画一的な投薬治療などと違い,内視鏡技術の評価,普遍化,均霑化が難しい所以である.そのような背景の下,ある内視鏡技術を行う場合,それが保険適用内の技術なのか,適用外の技術なのか,判断することは必ずしも容易ではない.ま...

第55回日本消化器病学会大会内視鏡診療と医療倫理

診療現場における必要なインフォームド・コンセントの確立と医療倫理
瀧本 禎之(東京大大学院・医療倫理学)
昨今の臨床現場においては,従来以上に医療倫理的な配慮を行うことが,臨床家に求められている.
インフォームド・コンセントは,information(情報,説明)に基づくconsent(同意,承諾)であって,いわゆる「説明と同意」などと呼ばれるものである.患者に対して病状や診療行為に関して説明が行われる際に,現場では「アイシー」という呼称がときおり耳にしたりもする位に,臨床的作業の一環に位置付け...

第55回日本消化器病学会大会内視鏡診療と医療倫理

フィブリン糊と吸収性組織補強材を用いた内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)潰瘍の被覆に関する検討
鷹尾 俊達(静岡がんセンター・内視鏡科)
【目的】近年,ESD後の遅発性穿孔や後出血,狭窄等の偶発症を予防する目的で,ESD潰瘍にフィブリン糊を用いて吸収性組織補強材(以下,補強材)を貼付する治療法の臨床応用が期待されている.フィブリン糊と補強材の併用は強固な接着及び被覆効果を示すことから,外科分野では複数領域において安全性や有効性が報告されている.しかし,消化管内視鏡領域においては基礎的検討の報告がなく,その安全性や有効性は確立されてい...

第55回日本消化器病学会大会内視鏡診療と医療倫理

内視鏡診療におけるエビデンスの構築に必要な臨床研究・試験の方法
武藤 学(京都大大学院・腫瘍薬物治療学)
医療の質の担保と普及のためにはエビデンス構築は極めて重要である.内視鏡医療は,病変の診断,病態の把握,組織の回収,低侵襲治療などの面で欠かせない医療技術であるが,観察者や術者の技量に依存する面が多くエビデンス構築が難しい分野でもある.そこには,客観性の担保と再現性の確保の難しさが大きく関与しているが,エビデンス構築は医療の標準化,すなわち患者への質の高い最良の医療の提供につながるため極めて重要な課...

第55回日本消化器病学会大会内視鏡診療と医療倫理