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急性膵炎、胆管炎の発症を契機に診断された成人輪状膵の一例
丸木 千陽美(社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 消化器病センター内科)
輪状膵は、膵が十二指腸下行部を完全または不完全に取り囲む稀な先天性奇形疾患である。今回我々は膵炎、胆管炎による心窩部痛を契機に発見された輪状膵の一例を経験したので報告する。症例は61歳、女性。2012年6月繰り返す上腹部痛を主訴に近医受診、胆石胆嚢炎の診断で保存的加療された。症状消失し食事再開したが腹痛増悪し、黄疸、肝胆道系酵素上昇も認め精査加療目的に同年7月当科紹介入院となった。身体所見では心窩...

第100回九州支部例会

ICG排泄異常症例に対しアシアロシンチによる予測ICGR15による評価で安全に肝右葉切除施行できた一例
福久 はるひ(鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科学)
【はじめに】ICG排泄異常は稀である。通常診療においては問題とならないが、本邦ではICGR15値を中心に肝切除量が決定されてきた経緯もあり、大量肝切除においては、肝切除の可否決定に苦慮すると思われる。当科では以前よりアシアロシンチより換算した予測ICGR15の有用性を報告しており、今回ICGR15の異常高値を示すICG排泄障害に対して、肝右葉切除を安全に施行できた症例を経験したので報告する。【症例...

第100回九州支部例会

直腸癌術後入院中に潰瘍性大腸炎と診断された一例
笠井 亜衣(慈愛会今村病院消化器内科)
【はじめに】潰瘍性大腸炎(UC)の合併症の一つに大腸癌があり,通常はUCの長期経過例で注意が必要である.今回直腸癌術後入院中に潰瘍性大腸炎と診断された一例を経験した.【症例】63歳男性.2010年1月頃より下腹部の違和感が出現,3月に下血を認め,前医を受診した.CSにて直腸Rbに腫瘍を認め,生検でWell differentiated adenocarcinomaの診断であり,当院外科紹介となった...

第100回九州支部例会

複数回の切除により長期生存を得ている腹腔内原発悪性中皮腫の一例
村瀬 壮彦(長崎大学大学院 移植)
【背景・目的】悪性中皮腫はアスベスト曝露との関連が示唆される腫瘍疾患であり胸膜由来の発生は多いが、腹腔内発生例の報告例は少なく、また胸膜発生例と同様に予後不良とされる。今回は腹腔内再発を繰り返す悪性中皮腫に対し、複数回の切除により長期生存を得た症例を経験した。文献的考察とともに報告する。【症例】50歳代男性、職業は土建業だがアスベスト曝露歴はないとのこと。1998年12月に全身倦怠感を主訴とした精...

第100回九州支部例会