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検索結果は64件です。
- 腹腔鏡下生検にて結核性腹膜炎と疑診した1例
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高井 善史(中津市民病院内科)
【症例】85歳女性【主訴】腹部膨満【現病歴】2012年4月初旬より腹痛が出現し微熱が続いていた。4月中旬頃発熱、腹痛を主訴に近医に入院した。CMZが2週間投与されたが改善を認めなかった。腹痛に加え徐々に腹部が膨隆してきたため、4月下旬に精査加療目的で当院紹介となった。【入院後経過】血液検査では低アルブミン血症(1.8g/dl)、CRP強陽性(29.9mg/dl)、CA125の高値(156U/ml)...
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- 肝細胞癌小脳転移の1例
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鳥崎 哲平(国立病院機構佐賀病院)
【はじめに】肝細胞癌は近年治療法の進歩により予後も改善している。これに伴い様々な臓器への転移がみられる。しかし、肝細胞癌の脳への転移は比較的稀であり、さらに小脳への転移は少ない。今回我々は肝細胞癌の小脳転移の1例を経験した。【症例】症例は75歳女性。平成5年頃にC型肝炎を指摘され、平成8年より当科通院中。既往歴は平成14年に肺癌と甲状腺癌の診断を受け、いずれも同年のうちに手術を施行されている。平成...
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- 潰瘍性大腸炎(UC)の治療中に病勢と増悪と類似した症状を示したメサラジンアレルギーの一例
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羽田 明生(鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学)
【はじめに】今回、われわれはUCの治療中に病勢の増悪と類似した症状を示したメサラジンアレルギーの一例を経験したので報告する。【症例】70歳代男性、2012年3月下痢、血便を主訴に近医受診し、下部消化管内視鏡検査所見からUCが疑われ、当科外来を紹介受診した。臨床症状、内視鏡所見、病理組織検査所見よりUCと診断した。重症度分類では中等症、内視鏡所見Matts分類grade3 、病型は左側結腸炎型であっ...
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- Gastrinomaの経過中に異所性ACTH産生腫瘍によると思われるCushing症候群様症状をきたした一例
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飯福 沙織(公益社団法人鹿児島共済会南風病院)
症例は60歳代女性。2008年5月に検診で肝胆道系酵素の上昇を指摘され、膵頭部腫瘍が疑われたが、精査を希望せず放置されていた。2009年7月に腫瘍圧排による閉塞性黄疸をきたした。チューブステントを留置後の精査で、切除不能膵頭部癌(T4N2M0,stage IVb)と診断されたが、治療を希望せず経過観察となっていた。同年8月に十二指腸潰瘍穿孔を起こし、以後十二指腸潰瘍出血を繰り返した。膵腫瘍に対して...
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- ペグインターフェロン、リバビリン併用療法でウイルス量が低下せず、天然型インターフェロン アルファに変更して著効したC型肝硬変の一例
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牟田 裕美子(九州厚生年金病院総合診療部)
【現病歴】症例は50歳代女性。2005年に高血圧症のため近医を受診した際、肝機能異常、HCV抗体陽性を指摘され、その後もALT 100 IU/L以上で推移していた。インターフェロン療法を勧められていたが希望しなかった。他院で肝硬変を指摘され2011年7月に当科を紹介された。【検査結果】AST 138 IU/L、ALT 115 IU/L、Alb 3.8 g/dL、T-Bil 1.2 mg/dL、PT...
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- 十二指腸乳頭部を取り巻くように発生した十二指腸腺腫の一切除例
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吉満 工平(鹿児島大学 消化器・乳腺甲状腺外科)
十二指腸乳頭部周囲に発生した十二指腸腺腫に対し、幽門輪温存膵頭十二指腸切除(PPPD)を施行した一例を経験したので報告する。症例は59歳男性、主訴は特になし。現病歴:2年前の健康診断での上部消化管内視鏡検査(EGD)にて十二指腸腺腫指摘、生検結果はadenoma。1年前、再度EGDにて十二指腸腺腫指摘,生検結果はadenoma。本年も同様の所見認め、精査目的に当科紹介受診。EGDにて十二指腸乳頭部...
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- mFOLFOX6+パニツムマブ併用療法により,切除可能となった直腸癌肝転移の1例
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齊藤 由希子(社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 消化器病センター内科)
【症例】48歳,男性.【主訴】肛門痛,血便.【既往歴】右鼠径ヘルニア手術,急性虫垂炎手術,高尿酸血症.【現病歴】約1年前から排便後に出血,肛門痛を認めていたが,放置していた.2011年12月上旬より夜間に肛門痛があり.2012年1月初旬に近医受診し下部消化管内視鏡検査を施行.下部直腸に腫瘍を認め生検にて腺癌であった.直腸癌の診断で精査・加療目的に当科紹介となった.【経過】腹部CTでは,肝内側区域,...
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- 同時性5多発胃癌の1例
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寺園 和哉(鹿児島市立病院外科)
同時性5多発胃癌の1例症例は82歳男性。糖尿病、高血圧、慢性心房細動の基礎疾患を有し、当院内科、循環器科にて加療中であった。進行する貧血が認められたため、上部消化管内視鏡検査を施行したところ胃噴門部に1型、胃角部にIIa型、胃前庭部に1型(2ヶ所)、IIa型の病変を認め、生検の結果、同時性5多発胃癌と診断された。胃全摘術(Roux-en Y再建)ならびに2群リンパ節郭清を施行した。病理組織学的に最...
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- 胃癌・膵癌術後経過観察中に発症した胆管癌 (異時性三重複癌) の一切除例
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酒井 克也(宮崎大学 腫瘍機能制御外科学)
症例は73歳男性,63歳時より糖尿病治療中であった.2010年1月より血糖コントロールが増悪し,精査目的に入院となった. CTで膵頭体移行部に1.8cm大,境界不明瞭,尾側膵管拡張を伴う低吸収性病変を認め,膵癌が疑われた.また,上部消化管内視鏡検査で胃体上部後壁に1.5cm大の陥凹性病変を認め,内視鏡的粘膜下層剥離術を施行したが,切除標本で深達度がSM2であったため,外科的切除を行う方針とした。膵...
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- 保存的治療により改善した腹腔内遊離ガス・門脈ガス血症を伴った腸管気腫症の1例
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濱田 隆志(国立病院機構長崎医療センター 外科)
【はじめに】腸管気腫症(pneumatosis intestinalis;以下PI)は腸管壁内に貯留する多数の含気性小嚢胞を特徴とするまれな疾患である。また、門脈ガス血症(portal venous gas;以下PVG)は腸管壊死などに伴って発症することが多く、予後不良の徴候とされている。今回、門脈ガス血症および腹腔内遊離ガスを伴う腸管気腫症を経験したので、文献的考察を含めて報告する。【症例】80...
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- ペグインターフェロン、リバビリン、テラプレビル3剤併用療法中に、急性胆嚢炎、虫垂炎を合併したC型慢性肝炎の1例
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渡邊 高徳(国家公務員共済組合連合会 浜の町病院 肝臓科)
【症例】 60歳台女性。C型慢性肝炎(F1/A1、genotype1b, RNA量6.6 logIU/ml、IL28B rs8099917 TT)に対して2012年2月より、ペグインターフェロン、リバビリン、テラプレビル(1500mg)3剤併用療法を開始した。HCV RNAは4週目に陰性化し経過は良好であった。 治療開始7週目に右上腹部痛出現と発熱出現、WBC 7000/μl、CPP 4...
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- 膵癌に伴うTrousseau症候群に対しヘパリンカルシウム自己皮下注射が有用であった一例
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安藤 伸尚(九州大学病態制御内科学)
膵癌を始めとする悪性腫瘍では、血栓塞栓症などの凝固異常を合併(Trousseau症候群)する頻度が高く、腫瘍由来の凝固能亢進状態に加え、化学療法などでも危険率が高まり、治療に難渋する例も多い。今回、深部静脈血栓症(VTE)・播種性血管内血液凝固症候群(DIC)を伴う膵癌にヘパリンカルシウム(heparin)自己皮下注射が有用であった1例を経験した。症例は66歳男性。2012年3月、改善しない右下肢...
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- バイパス手術術後に化学放射線療法により根治切除を行ったStageIV胃癌の1例
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野元 優貴(鹿児島大学医学部 消化器乳腺甲状腺外科)
はじめに:StageIV胃癌は化療が主体であり、狭窄症状に対しては胃腸吻合が行われる。今回われわれは胃腸吻合後に化学療法および化学放射線療法が奏効し、根治切除を行い得たStageIV胃癌の一例を経験したので報告する。症例:80歳の女性。 心窩部痛を主訴に近医を受診し、胃体部小彎を中心とする大きな3型の胃癌を指摘された。2011年8月 腹腔鏡検査にてCY陽性、胃腸吻合を行った後、化学療法(PTX+S...
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- 卵巣腫瘍加療中に発症した肝炎症性偽腫瘍の1例
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山口 彩絵(佐賀大学 内科)
【はじめに】卵巣腫瘍加療中に肝腫瘤を認め、画像上膿瘍、転移性肝腫瘍が疑われるも生検にて炎症性偽腫瘍の診断となった症例を経験した。【症例】25歳女性。2011年11月1日右卵巣腫瘍に対し当院産婦人科にて右付属器切除術施行。摘出した右卵巣腫瘍は病理結果よりyolk sac tumorの診断。腹水細胞診でclassVであったため、11月21日より化学療法(BEP療法)開始され、2012年2月までに計4コ...
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- 肝両葉に多発した類上皮血管内皮腫の一切除例
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岡村 卓真(長崎大学)
症例は42歳、女性。肝血管腫の診断にて近医で経過観察されていた。フォローアップの腹部造影CTで造影パターンが血管腫とは異なる、辺縁に淡い造影効果を有する境界不明瞭な低吸収域を右葉に3箇所、S4に1箇所認めた。腹部造影MRIにて類上皮血管内皮腫(epithelioid hemangioendothelioma;EHE)が疑われ、肝生検にて、類上皮血管内皮腫の診断を得て、精査加療目的に当院紹介となった...
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- 術前に診断し外科的治療を行った盲腸軸捻転症の一例
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勝田 真琴(大分県厚生連鶴見病院消化器内科)
【緒言】盲腸軸捻転症は比較的まれな結腸軸捻転症である.今回我々は,術前に診断し外科的治療を行った盲腸軸捻転症の一例を経験したので報告する.【症例】39歳女性.Rett症候群,精神運動発達遅滞にて施設に入所中.平成23年10月29日より腹部膨満を認め,嘔吐も出現.10月31日腹部単純X線にて著明な腸管ガス像を認めた.症状軽快ないため,11月2日当科紹介受診となった.WBC 9460/μl,CRP 4...
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- 肝細胞腺腫の治療経験
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糸瀬 磨(国立病院機構 長崎医療センター 外科)
最近経験した肝細胞腺腫症例について報告する。症例1;40歳代女性(経口避妊薬服用中)、腹痛を主訴に近医受診し肝S4に4cmの多血性腫瘤を指摘され、待機的に肝部分切除を施行した。症例2;30歳代女性(経口避妊薬服用中)、右側腹部痛を主訴に近医受診し肝右葉に広範囲に広がる被膜下血腫と多血性で最大径8cmの多発肝腫瘤を指摘され、当院へ救急搬入された。保存的治療で止血し待機的に右葉切除を施行した肝細胞腺腫...
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- テラプレビルによる3剤併用療法中に心タンポナーデを来したC型慢性肝炎の1例
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辻 千賀(佐賀大学 内科学)
【はじめに】テラプレビル(TVR)を併用した3剤療法は難治性C型慢性肝炎の標準治療となっているが、様々な副作用に留意する必要である。今回治療中に心タンポナーデを来した症例を経験したので報告する。【症例】57歳男性。2012年2月28日C型慢性肝炎に対するインターフェロン(IFN)治療目的に当院紹介受診。高血圧あり。糖尿病なし。飲酒歴:3~5合/日。169.3 cm、86.2 kg、BMI 30.0...
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- 無症候性梅毒を合併したGenotype A、B型急性肝炎の1例
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遠藤 友志郎(健康保険諫早総合病院消化器科)
B型急性肝炎は近年性交渉に伴う水平感染による発症が大部分を占めており、都市部を中心にGenotype A感染例の増加が著しいが、地方都市でも同様の傾向がみられている。一方、梅毒は抗生剤の普及により患者数は激減したものの、近年HIV感染者では増加が著しく、再び注目されている。今回我々は無症候性梅梅毒を合併したGenotype A、B型急性肝炎の1例を経験したので、文献的考察を加えて報告する。症例は3...
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- 熱中症により急性肝障害をきたしたスポーツマン
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大庭 大治(佐賀県立病院好生館)
患者は20歳男性。2012年8月14日に1ヶ月ぶりにラグビーの練習をしていた際意識消失したため近医受診。受診時体温37.5℃、血圧84/60mmHg、脈拍140/分とショックバイタルを認め、血液検査にて腎機能障害認めた。熱中症にて点滴加療行われたところ症状改善認めたため帰宅となった。翌日より、倦怠感、食欲低下認めたため前医受診し、血液検査にて肝酵素の著明な上昇認めており、急性肝障害の診断にて201...
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