セッション

検索結果は6件です。

結腸運動制御における結腸内容物、壁在神経の役割
菊地 大介(東北大・生体調節外科学)
〈背景〉結腸を含む消化管運動の制御因子には、1)外来性神経2)壁在神経3)消化管ホルモン4)結腸内容物などが考えられる。これら因子の中で結腸内容物の有無、また壁在神経の有無による結腸運動の検討はなされていない。〈目的〉結腸内容物が存在しないモデル (結腸洗浄群モデル) を作製する。結腸運動亢進作用を有する薬剤を投与し、結腸内容物の役割を明らかにする。続いて壁在神経を切離したモデル(結腸壁切離モデル...

第53回日本消化器病学会大会大腸-基礎1

免疫担当細胞と消化管運動異常のメディエーターとして:UrocortinIが及ぼす消化管運動と免疫の関与
木村 貴純(木村胃腸科, 東京慈恵会医大・消化器・肝臓内科)
【背景と目的】Urocortin I(UcnI)はCorticotropin-releasing factor(CRF)と相同性がある神経ペプチドで,CRF受容体を介して作用する.末梢にも広く分布し,腸管ではマクロファージ等の炎症細胞に発現している.近年IBS患者の肉眼的正常な腸管でも,組織学的に粘膜内リンパ球浸潤や,筋間神経叢周囲へのマクロファージ浸潤が報告され,消化管運動異常と免疫機構の関係が...

第53回日本消化器病学会大会大腸-基礎1

水回避ストレス誘発排便亢進における刺激伝達経路の解析
須田 一徳((株)ヤクルト本社・ヤクルト中央研究所)
【目的】ヒトを含む多くの哺乳類は、ストレスにより大腸運動亢進や内臓知覚過敏が惹起される。大腸には迷走神経および骨盤神経が投射されている。ストレス誘発性の大腸運動亢進には、中枢から迷走神経を介した刺激伝達系の関与が明らかになっているが、骨盤神経系の役割は明らかではない。本実験では、水回避ストレス (Water avoidance stress; WAS)の大腸運動亢進機構における骨盤神経を介した刺激...

第53回日本消化器病学会大会大腸-基礎1

酸化ストレスと選択的スプライシングのクロストーク
黒川 憲(徳島大大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部・ストレス制御医学)
【背景と目的】局所での酸化ストレスの亢進は、炎症の造悪や細胞増殖への関与が示されているが、その詳細は不明である。選択的スプライシングに関わるsplicing factor, arginine/serine-rich 3(Srsf3)遺伝子は、酸化ストレスに応答してそれ自身が選択的スプライシングをうけ、異常終止コドン(PTC; premature termination codon)を...

第53回日本消化器病学会大会大腸-基礎1

autophagy不全はTNF-α存在下に腸管上皮細胞の接着能低下を来す
齊藤 昌也(千葉大大学院・腫瘍内科学)
【目的】Crohn病の疾患関連遺伝子としてautophagy関連遺伝子が注目されているが、病態形成に果たす役割は明らかでない。そこで今回、炎症性サイトカインに晒された腸管上皮細胞において、autophagyが果たす役割を明らかにするため検討を行った。【方法】ヒト大腸上皮細胞(HT-29)およびラット小腸上皮細胞(IEC-18)を用いた。autophagyのマーカーにはLC3-II(microtub...

第53回日本消化器病学会大会大腸-基礎1

二光子レーザー顕微鏡を用いたマウス腸管虚血再灌流モデルにおける大腸全層のin vivo real-time観察
森本 雄貴(三重大大学院・消化管・小児外科学)
<背景>絞扼性腸閉塞手術時における腸管壊死と切除範囲の判定は、腸管大量切除とそれに伴う短腸症候群を防ぐ意味で大変重要であるが、その術中判断にはしばしば難渋する。二光子レーザー顕微鏡(two photon laser scanning microscopy: TPLSM)は、長時間の組織深部観察が可能なモダリティーであり、マウス大腸の各層(漿膜から粘膜まで)を600倍以上の倍率で生体内リアルタイムに...

第53回日本消化器病学会大会大腸-基礎1