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検索結果は6件です。

肝臓に腫瘤を形成し、切除にて診断に至った肝放線菌症の1例
松島 知広(国保旭中央病院・消化器内科)
【症例】著患のない48歳男性。H22年6月右奥歯の化膿あるも自然軽快した。同年7月右季肋部痛を主訴に近医受診、肝S6に腫瘤を指摘され、肝膿瘍疑いとなりH22年8/27当科紹介。身体所見では右季肋部痛を認めるほか特記すべきものなく、血液検査所見ではCRP 2.33mg/dlと軽度の炎症反応上昇を認め、HCV抗体、HBs抗原はともに陰性であった。腹部超音波検査では肝S6に肝表面より突出し内部に正常脈管...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告6

肝生検で診断し得た肝放線菌症の一例
赤穂 宗一郎(大阪赤十字病院・消化器科)
【症例】80歳台男性【主訴】咳嗽 肝腫瘤精査【既往歴】慢性腎不全にて血液透析,冠動脈ステント留置術,大動脈弁置換術施行.【現病歴】2011年2月上旬より咳嗽が出現し前医で感冒として加療を受けた.症状が遷延したため精査を行うと,偶発的に造影CTで肝S8に動脈相で淡く染まり静脈相で背景肝と同程度に染まる直径約5cmの腫瘤を認め当院紹介となった.【経過】当院入院時,咳嗽と38度台の発熱を認めたがPSは良...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告6

致死的不整脈治療薬アミオダロンに起因した肝障害についての症例検討
三好 由里子(東芝病院・消化器内科)
【背景】心室性頻拍、心室細動など致死的不整脈に用いるアミオダロンによる肝障害は特徴的CT像で知られるが、使用に関するガイドライン(Am Fam Physician 2003)に、不整脈再発による生命リスクを踏まえた投与中止考慮との記載があるものの具体的指針がないのが現状である。血中半減期が極めて長期である点や慢性的にミトコンドリア障害、NASH様病態を経て肝硬変に至る点から方針決定に苦慮する例も報...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告6

肝好酸性肉芽腫の一例
森脇 英一朗(兵庫医大・内科(肝・胆・膵科))
【はじめに】肝好酸球肉芽腫は肝内の非腫瘍性腫瘤で、著明な好酸球浸潤を伴う肉芽腫である。原因の多くは内臓幼虫移行症による肝内の寄生虫と考えられているが、比較的稀な疾患である。今回我々は肝腫瘍生検にて好酸球性肉芽腫と診断した一例を経験したので報告する。【症例】77歳 女性。【既往歴】H16年脳動脈瘤未破裂に対しクリッピング術。【現病歴】平成10年頃より近医にて高血圧、糖尿病、脂質異常症のため通院してい...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告6

肝蛭症の1例
岡田 光生(近森病院・消化器内科)
【症例】56歳女性。【現病歴】欧州に渡航し、その際に肉、魚介の生食はしていないが、生野菜を摂食した。帰国後1週間ほど腹痛、下痢が続くが自然軽快した。帰国後1カ月ごろより発熱、右季肋部痛が出現し来院。【検査所見】血液検査にて著明な好酸球増多と肝胆道系酵素の上昇がみられた。USにてlow echoic、CTにてlow densityの不定形、不均一な腫瘤影を認め、肝生検では好酸球浸潤を伴う炎症と壊死巣...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告6

間質性肺炎で経過観察中に急性発症した自己免疫性肝炎の2例
荻原 伸悟(順天堂大浦安病院・消化器内科)
典型的な自己免疫性肝炎(AIH)は慢性肝炎の臨床像を呈し、ときに急性増悪をきたすが診断は比較的容易である。一方、急性発症の自己免疫性肝炎が急性肝不全に移行した場合には診断が困難で、他の自己免疫性疾患の存在も診断に重要となり得る。今回我々は、間質性肺炎の経過観察中に急性発症したと考えられる AIH を2例経験したので報告する。[症例1] 75歳、男性。間質性肺炎の診断にて当院呼吸器内科で経過観察中で...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告6