セッション

検索結果は6件です。

Barrett腺癌におけるHER2発現の検討
田中 健大(岡山大病院・病理診断科)
2011年は分子選択的治療薬であるトラスツズマブが適当となり、胃癌治療のテーラーメード化の幕開けとなった。ToGA試験の結果を見ると、古典的な胃癌分類であるLauren分類でのintestinal typeで、また、接合部癌でHER2が高発現となる結果が示された。今回われわれはBarrett腺癌に照準を当てて、HER2ならびに他の臨床病理学的な因子との比較を行った。1998年から2011年まで当院...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-悪性疾患1

食道癌組織におけるapurinic/apyrimidinic endonuclease-1(APE-1)発現およびCOX-2, MCP-1との相関関係の解析
名児耶 浩幸(日本医大・消化器内科)
(目的・背景) APE-1はROS刺激に対する塩基除去修復に働くDNA修復酵素として知られている。また、同時に炎症の場においてoxidative stressによっても誘導される多機能性蛋白質である。我々は、APE-1の発現をこれまでH. pylori感染胃癌スナネズミモデルやヒト胃癌組織における発現について報告してきた(Futagami S, et al. Digestion,2009, Hel...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-悪性疾患1

進行食道癌化学放射線治療の効果予測因子MDR1遺伝子多型の検討
成宮 孝祐(東京女子医大・消化器病センター)
(はじめに)ヒトゲノムの解析がすすみ、SNPsの中に化学療法に対する薬効やToxicityの原因となりうるものが存在すると考えられている。薬物トランスポーターの1つであるMDR1 は、約170kDaの糖蛋白質であり薬物体内動態や生態防御に関与する内因性因子として注目されている。MDR1遺伝子多型C3435Tが進行食道癌患者に対する術前化学放射線治療の効果予測因子になりうるかにつき検討を行ったので報...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-悪性疾患1

Helicobacter pylori感染と食道扁平上皮癌罹患の関係
所 知加子(済生会横浜市南部病院・消化器内科)
【目的】Helicobacter pylori感染が食道扁平上皮癌(ESCC)のリスクを増加させるかどうかはいまだ明らかではない。しかしH. pylori感染が原因とされる胃粘膜萎縮がESCCのリスクを増加させるという報告は散見される。そこで今回我々はH. pylori感染がESCCのリスクを増加させるかについて、case-control studyにて検...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-悪性疾患1

食道背景粘膜と発癌
山田 晃弘(虎の門病院・消化器内科)
【背景・目的】食道多発ヨード不染(まだら食道)と食道発癌の関連は明確であるが、食道粘膜の炎症と食道発癌の関連性の研究は限られている。食道粘膜の炎症には食道胃接合部(ECJ)近傍の胃酸逆流に伴う炎症と、胃酸逆流とは関連しない炎症が存在する。後者は食道全長にわたる粘膜白濁や毛羽立ちとして認識でき、食道扁平上皮癌と関連すると推測されているが、その詳細な報告はみられない。【対象と方法】2007年1月から2...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-悪性疾患1

食道アカラシアにおける慢性炎症に起因した上皮内腫瘍発現および癌化に関する臨床的検討と病理組織学的考察
千野 修(東海大・消化器外科)
【目的】アカラシアは下部食道噴門部の弛緩不全に起因した良性機能性疾患であるが食道癌発生の危険因子となり、その癌化は慢性炎症に伴う粘膜上皮の変化が原因と考えられる。今回、アカラシア合併食道癌について臨床病理学的に検討しその特徴を明らかにし、癌病巣に併存する過形成と上皮内腫瘍の臨床的意義と癌化について病理組織学的に考察した。【対象と方法】アカラシア合併食道癌の17例を対象として臨床病理学的所見を検討し...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-悪性疾患1