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検索結果は6件です。

高度肥満患者に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を行った1例
川上 龍三郎(産業医科大学医学部 第1外科)
 近年、食事の欧米化により肥満者が増加傾向にあり、超肥満者の腹部手術を経験する。今回、超肥満者のReduce port surgeryでの腹腔鏡下胆嚢摘出術を経験したので報告する。症例は31歳、男性。平成23年5月に右季肋部痛で近医受診、精査で胆嚢結石症と診断され、手術目的で当院紹介受診となった。身長186cm、体重160kg、BMI 46.6と肥満体であった。手術を施行するにあたって血栓予防、ポ...

第098回九州支部例会

単孔式腹腔鏡下肝嚢胞開窓術を施行した2例
合原 雅人(産業医科大学)
整容性に優れた単孔式内視鏡下手術 (TANKO) は、急速に普及しつつある。しかし、肝嚢胞など肝疾患を対象にTANKOが行われた報告は未だ少数である。当科で経験した単孔式腹腔鏡下肝嚢胞開窓術の2例を報告する。症例1は60歳、女性。3年前に腹部膨満感を主訴に他院受診。CTで肝嚢胞を指摘されるも放置していたが、腹部膨満感が徐々に悪化してきたため、当科受診。CT等で肝右葉に16 cmの巨大肝嚢胞を指摘。...

第098回九州支部例会

胆嚢管合流異常と胆嚢床への門脈枝進入を伴う胆嚢結石症に対し単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を行った1例
岩元 俊樹(産業医科大学 医学部)
症例は30歳、女性。心窩部痛を主訴に近医を受診。胆のう結石症の診断、手術加療目的で当科紹介。術前US上、胆のう内に2cm大の結石を認めた。MRCPで胆嚢管は左右肝管分岐部の非常に近傍より分岐、もしくは右肝管より分岐しており、胆嚢管合流異常が疑われた。DIC-CTを行ったところ、左右肝管は通常より低位肝外で分岐、胆のう管は右肝管より分岐しており、胆嚢管合流異常を認めた。また造影CTにて胆嚢床への門脈...

第098回九州支部例会

肝細胞癌に類似する画像所見を示した成人T細胞白血病リンパ腫の1例
松永 峻(長崎大学病院 消化器内科)
【症例】63歳女性。家族歴特記事項無し、既往歴にSjogren症候群。2009年 体重減少、口渇感出現。2010年6月に近医受診され抗核抗体 2560倍、抗SS-A抗体 154とのことで、6月30日に当院リウマチ・膠原病内科紹介受診、 Sjogren症候群と診断された。また体重減少精査のため、腹部エコー施行、肝臓S8に8mm大、S5/6に径11mm大の低エコー域を、指摘され肝細胞癌を疑われ同年7月...

第098回九州支部例会

示唆に富む大腸癌化学療法の一例
冨永 伊知子(長崎大学医学部医学科5年次)
症例は50歳女性。 20XX年3月より心窩部圧迫感を自覚。5月に近医を受診し大腸内視鏡検査でS状結腸に4/5周の2型腫瘤をみとめ、同年5月に当院外科へ紹介となった。精査の結果S状結腸癌cStageIV, SS, N2, H3, PX, M1(肺)と診断された。下血をみとめ、また輸血拒否を信条としていたため、5月下旬に腹腔鏡補助下S状結腸切除術をおこなった。同年6月、化学療法目的で当科紹介となった。...

第098回九州支部例会

糖原病1型に合併した多発肝腺腫の1例
陣野 太陽(長崎大学医学部医学科)
症例は20歳代前半女性。生後5ヶ月の時に肝機能異常を指摘され、精査の結果糖原病1型と診断された。以後、外来で定期的に経過観察されてきたが、2年前に肝臓に腫瘤を指摘された。糖原病に合併した肝腺腫と考え経過観察されたが、腫瘤の増加と増大、および腫瘍マーカーの上昇を認めたために手術が施行された。腫瘍マーカーはAFP 2.0(<7)ng/ml、PIVKA-II 107(<40)mAU/mlであった。画像上...

第098回九州支部例会