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T-RFLP法による小児炎症性腸疾患患者の腸内細菌叢の解析
青松 友槻(大阪医大・小児科)
【目的】腸内細菌は免疫系の恒常性維持に重要である。腸内細菌叢の変化と炎症性腸疾患(IBD)の発症や増悪との関連が指摘されているが、小児では殆ど解析されていない。T-RFLP法は、全腸内細菌が有する16S rDNAのPCR産物を制限酵素処理した時にできる断片のパターンから、腸内細菌叢を概ね属レベルでプロファイリングする技術である。今回、T-RFLP法を用いて小児IBD患者の腸内細菌叢を解析した。【方...

第54回日本消化器病学会大会大腸(クローン病)5

当院におけるIBD患者の妊娠・出産に関する意識調査
村田 依子(横浜市立大市民総合医療センター・炎症性腸疾患センター, 茅ヶ崎市立病院・消化器内科)
【背景】IBDは若年者に好発し,妊娠・出産を経験する患者も増えている.IBDは疾患が良好に管理されていれば多くが問題なく出産が可能であるが,本邦におけるIBD合併妊娠のデータは少なく,医療者・患者とも妊娠中不安を抱えながら経過することも少なくない.【目的】IBD合併妊娠患者が妊娠・出産に関して抱える不安を明らかにし,臨床的支援につながる示唆を得る. 【対象と方法】過去5年以内に妊娠出産歴のあるIB...

第54回日本消化器病学会大会大腸(クローン病)5

クローン病患者における腸管切除手術が胆石合併に及ぼす影響
小野 陽平(今村病院・消化器内科, 鹿児島大・消化器疾患・生活習慣病学)
【はじめに】クローン病(CD)は経過中に,狭窄,瘻孔などの腸管合併症以外に,胆石,腎結石,アミロイドーシスなどの腸管外合併症をきたすことがある.その中で胆石は頻度の高い合併症であり,術後により多く見られるとされている.今回,当院におけるCD手術,特に回盲部切除が胆石合併に及ぼす影響を検討した.【方法】当院で加療中のCD症例135例を対象とした.1)胆石合併症例と非合併症例で,発症年齢,罹病期間,病...

第54回日本消化器病学会大会大腸(クローン病)5

クローン病患者の手術頻度および腸管短縮に対する免疫調節薬の効果の検討
坂谷 慧(旭川医大・消化器・血液腫瘍制御内科)
【目的】クローン病(CD)は原因不明の慢性炎症性腸疾患であり,複数回の腸管切除や炎症による粘膜損傷と再生を繰り返すことにより腸管が短縮し,短腸症候群をきたす例が少なくない。以前より,免疫調節薬による寛解導入・維持効果,術後再発の予防効果については報告されてきているが,手術頻度や腸管の短縮に対する有用性については十分に明らかにされていない。本研究では,CD患者の腸管手術の頻度,腸管長の短縮に対する免...

第54回日本消化器病学会大会大腸(クローン病)5

生物学的製剤によるクローン病治療とNAFLDについての検討
加賀谷 尚史(金沢大附属病院・消化器内科)
【目的】炎症性腸疾患(IBD)治療の進歩につれて、『クローン病(CD)症例であっても肥満例を認める』といった臨床像の変化があり、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)が増加しているとの指摘がある(Christopher E et al. Inflammatory Bowel Diseases 2012)。本邦においても、生物学的製剤を用いたCD治療は、目覚ましい治療効果をもたらし、患者のQOLの...

第54回日本消化器病学会大会大腸(クローン病)5

Crohn病患者におけるMICB promoter領域の一塩基多型の検討
大崎 理英(滋賀医大・消化器内科)
【目的】近年Crohn病は生物学的製剤の出現により寛解を維持する症例が増えてきている。一方で、生物学的製剤への抗体出現などにより治療効果が減弱し、治療に難渋する例も少なくない。major histocmpatibility complex(MHC) class I‐ related chain B(MICB)は、ストレス状態下でNatural killer(NK)細胞を活性化する非古典的MHC分子...

第54回日本消化器病学会大会大腸(クローン病)5