セッション

検索結果は6件です。

NAFLD/NASHにおけるCK-18による病態解明,治療効果予測因子として有用性の検討
川中 美和(川崎医科大学附属川崎病院総合内科学2)
【目的】NAFLD/NASHの病態や鑑別に有用な指標についてはいまだ明確になっていないが,欧米では上皮系細胞のアポトーシスの指標とされるCaspase-3切断CK-18(M30抗原)がNASHと単純性脂肪肝(SS)の鑑別に最も有用といわれてきている(GASTROENTEROLOGY 2012;142).今回,肝生検を行ったNAFLD症例を対象としてCK-18の測定を行い,病態およびバイオマーカーと...

第99回日本消化器病学会総会NAFLD

インクレチン製剤は非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の早期改善に有効である
大木 隆正(三井記念病院消化器内科)
【背景】非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)に対する治療はいまだ確立されていない.我々は,DMを合併したNAFLD患者に対するインクレチン製剤の経時的な改善効果について,従来使用されてきたピオグリタゾンを比較対象として検討を行った.【方法】2003年4月から2012年2月まで,当院においてフォロー中のDM合併NAFLD患者99例を対象とし,それぞれインクレチン製剤(Inc)使用群,ピオグリタゾン...

第99回日本消化器病学会総会NAFLD

脂肪性肝炎を自然発症する過食肥満マウスの腸管病変と病態的意義,probioticsの効果
池田 瑛(筑波大学フロンティア医科学)
【目的】非アルコール性脂肪性肝炎(non-alcoholic steatohepatitis;NASH)は肥満や生活習慣病を基礎に発症する進行性の肝障害である.その成因には,腸内細菌由来のリポ多糖が実験的にNASHを発症させること,抗菌剤の投与により肝病態が改善することより,腸管と肝の相互作用が注目されている.一方,我々の作製したp62遺伝子ならびにNrf2遺伝子の二重欠失マウス(p62:Nrf2...

第99回日本消化器病学会総会NAFLD

NAFLDにおける内臓脂肪組織の酸化ストレスとB細胞活性化因子(BAFF)との関連
多田 藤政(愛媛大学大学院先端病態制御内科学)
【背景】演者らは,NAFLDマウスモデルとNASH患者において,血清BAFF濃度が上昇していることを報告した.また,内臓脂肪組織からBAFFが分泌されアディポカインとして機能していることを示した.しかし,内臓脂肪組織にBAFF発現を誘導する因子は分かっていない.今回,脂肪細胞におけるBAFF発現誘導機序を解析した.【方法】1)3T3-L1細胞にTNF-α,IFN-γ,脂肪酸,LPS,H2...

第99回日本消化器病学会総会NAFLD

ACC1脂質代謝系酵素によるBRCA1のhomologous recombinationの調節機序
東辻 宏明(京都大学医学研究科分子病診療学)
(目的)生体代謝に関与する酵素は代謝を進めるのとは異なる機能を発揮する.pyruvate kinase M2は代謝系でのキナーゼとしての働き以外に転写co-activatorとして働く.DNA damageのhomologous recombinationによる修復に関わっている癌抑制遺伝子BRCA1の機能を変化させる脂質代謝酵素ACC1について報告する.(方法)(1)DNA damage後のAC...

第99回日本消化器病学会総会NAFLD

門脈結紮により誘導された肝前駆細胞の分離と機能解析
酒井 宏司(信州大学消化器外科)
【背景と目的】マウスやラットの成体から分離された肝非実質細胞分画中には肝前駆細胞様の性質を示す細胞が存在し,肝細胞が増殖できない重篤な肝障害が起きたときに増殖することが知られている.門脈塞栓術は拡大肝葉切除の前治療として臨床で広く利用されており,塞栓葉の萎縮は肝細胞自体の萎縮とapoptosisによるとされている.門脈結紮により肝前駆細胞が増殖する可能性がある.本研究ではマウス門脈結紮モデルで肝前...

第99回日本消化器病学会総会NAFLD