セッション

検索結果は6件です。

当院における肝細胞癌の臨床的特徴についての検討
田畑 優貴(大阪府立急性期総合医療センター消化器内科)
【目的】近年,HBVやHCVによる慢性肝疾患を背景にもたない非B非C型肝細胞癌が増加していることが報告されている.今回我々は当院における肝細胞癌(HCC)の背景肝,背景因子,臨床的特徴などについて検討を行ったので報告する.【方法】2007年1月1日から2012年3月31日までに当院に受診し,当院で初回肝癌治療を行った肝細胞癌(HCC):291例をHBs抗原陽性のHBV群(n=25)とHCV抗体陽性...

第99回日本消化器病学会総会肝癌2

当科における肝細胞癌に対する肝切除後早期肝内再発の予測因子の検討
中村 育夫(兵庫医科大学肝胆膵外科)
【目的】肝細胞癌は肝切除術後の再発は,大部分が肝内再発である.肝細胞癌の肝切除術後1年以内に起きた肝内再発の予測因子について検討した.【対象と方法】当科で治癒切除した肝細胞癌129例のうち1年以内に肝内転移を認めた74例(R群)と認めなかった55例(NR群)を比較検討した.【結果】R群とNR群の間に年齢,性別,感染症,肝予備能,肝障害度,Child-Pugh分類に差はみられなかった.単変量解析では...

第99回日本消化器病学会総会肝癌2

診断が困難であった肝細胞癌の検討
荻原 伸悟(順天堂大学医学部附属浦安病院消化器内科)
はじめに:肝細胞癌の診断はUSやdynamic CT,MRI(EOB)で10mm程度の腫瘍が診断されている.このような診断法を用いても診断が困難であった肝腫瘍の症例を2例経験したので報告する.症例1:45歳,女性.1カ月前より食欲不振を自覚し当院を受診.腹部触診で肝腫大を認め,血液検査でAST 183IU/l,ALT 101IU/l,ALP 2085IU/l,γGTP 454IU/lと肝機能障害を...

第99回日本消化器病学会総会肝癌2

肝細胞癌の自然退縮の2例
岩岡 泰志(浜松医療センター消化器科)
【はじめに】癌の自然退縮は非常に稀な病態で,その原因の多くは解明されていない.今回我々は自然退縮した肝細胞癌2症例を経験したので報告する.【症例1】59歳男性.平成10年5月より右季肋部痛が出現し,近医にて肝腫大・肝機能障害を指摘され精査目的にて入院となった.腹部CTにて肝右葉から左葉内側区の大部分を占める不整形の腫瘍を認め,門脈本幹から左右分枝が造影されず門脈浸潤と判断された.加えて両肺に多発す...

第99回日本消化器病学会総会肝癌2

高齢者肝細胞癌への肝動脈塞栓術の効果と治療阻害要因の検討
松本 直樹(日本大学医学部消化器肝臓内科)
【目的】HCV感染者の高齢化に伴い,肝細胞癌症例も高齢化している.3cm,3個以上の症例の他,全身麻酔導入不可,息止め困難など高齢者特有の理由で局所療法が不適応となって肝動脈化学塞栓療法(TACE)や肝動注療法(TAI)が選択される症例も多い.高齢者では動脈硬化によりカテーテル挿入が困難になることもある他,貧血,腎機能障害などにより治療に制限が加わることが少なくない.今回,TACE,TAIを行った...

第99回日本消化器病学会総会肝癌2

高齢者肝細胞癌合併胃静脈瘤に対するB-RTOの現状
松岡 俊一(日本大学医学部・消化器肝臓内科)
【背景】肝細胞癌合併胃静脈瘤の治療方針に明確な治療適応や基準はない.また肝疾患も年々高齢化しており,このような症例に遭遇する機会が増加している.【目的】高齢者におけるB-RTO適応の胃静脈瘤症例に関して,合併した肝細胞癌の治療もふまえて現状を報告する.【対象と方法】2007年2月以降にB-RTOを施行した43例中65歳以上の高齢者29例の検討.年齢中央値72.9(65-80)歳,男:女=15:14...

第99回日本消化器病学会総会肝癌2