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検索結果は6件です。

幹細胞マーカーを用いた分化型早期胃癌の腫瘍増殖進展に関する免疫組織化学的検討
千葉 隆士(東北大学消化器病態学分野)
【背景・目的】分化型胃癌はH. pylori感染により腸上皮化生が進展する過程で生じるが,発癌機序は不明点が多い.一般に腫瘍は幹細胞に変異が生じ,初期の変異を維持しながらclonalに増殖し,新たな変異を獲得・蓄積していくと考えられる.近年,多くの幹細胞マーカーが同定され,癌の病態との関連が明らかとなっている.そこで幹細胞マーカーCD24,CD44,CD133と胃幹細胞制御遺伝子So...

第99回日本消化器病学会総会胃癌

胃粘膜上皮のHSP27発現は上皮内癌の発生リスクと負の相関を示す
永田 嘉昭(近畿大学医学部消化器内科)
【目的】腸型胃癌は,慢性炎症および萎縮性胃炎を経て発癌する.さまざまなストレスにより誘導されるheat shock protein 27(HSP27)は,活性酸素種(ROS)の蓄積を阻害し,炎症および発癌において重要な役割を果たしていることが示唆されている.胃癌とその背景胃粘膜におけるHSP27の発現を調べ,その胃発癌リスクとの相関を検討した.【方法】real-time quantitative ...

第99回日本消化器病学会総会胃癌

若年者胃癌の特徴と中・高年者胃癌との相違の検討
山崎 琢士(東京慈恵会医科大学内視鏡科)
(背景・目的)日常臨床で多く遭遇する中・高年者の胃癌に対して,若年者に発生する胃癌は性格を異にする.そのほとんどが未分化癌であり,進行が速く予後不良であるため,その特徴を理解しておくことが極めて重要である.(対象)当院で内視鏡ファイリングシステムが導入された2008年6月以降2012年8月までの4年3ヶ月間に,当院で内視鏡が施行され,組織学的に胃癌と確定診断された若年者胃癌(0-39歳)と,中・高...

第99回日本消化器病学会総会胃癌

胃癌患者におけるPD-1-PD-L1免疫抑制経路の検討
齊藤 博昭(鳥取大学病態制御外科)
【目的】T細胞に発現するPD-1は,リガンドであるPD-L1と相互作用することにより抑制性シグナルを惹起し,T細胞の免疫応答を負に制御する.この現象が癌の免疫逃避機構と関連することが報告されており,最近ではこれらの分子をターゲットとした抗体治療が癌に対する新たな免疫治療として注目されている.【方法】教室で手術を施行した40名の胃癌患者の末梢血や腫瘍組織を対象として,CD4およびCD8 Tリンパ球の...

第99回日本消化器病学会総会胃癌

CD44variantを介した胃癌の抗癌剤耐性機序の検討
岡田 佐和子(慶應義塾大学消化器内科)
【目的】癌の治療抵抗性へのcancer stem cell(CSC)の関与が知られている.CD44はCSCの表面マーカーとして注目されており,そのsplicing variantは病態特異的な分布を示し,癌の病期や予後との関連が報告されている.近年,CD44 variant9(CD44v9)がシスチントランスポーターxCTの安定化に作用し,細胞内Glutathione(GSH)濃度を上昇させ,酸化...

第99回日本消化器病学会総会胃癌

弓隆部の多発白色扁平隆起(MWFC)の経過についての検討
丸山 保彦(藤枝市立総合病院消化器科)
【目的】弓隆部に多発する白色扁平隆Multiple, White, and Flat elevated lesions located in the gastric Cardia(MWFC)はPPIやH2ブロッカーを内服している人にしばしば見られ,PPI内服者ではMWFC保有者の血清ガストリン値がMWFC非保有者に比べ有意に高く,MWFCの約3割にH.pylori感染を伴っている事を鎌田,春間らと...

第99回日本消化器病学会総会胃癌