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検索結果は6件です。

SSBE経過観察中に発生したバレット腺癌の2例
葉梨 智子(東海大東京病院・外科)
症例1:68歳男性.胃潰瘍および逆流性食道炎にて定期的に内視鏡検査を受けている.当院では2005年より経過観察.内視鏡にて,全周性で後壁側1/4周がやや長いSSBEを認めた.PPIは内服していたが,逆流,炎症を繰り返し,2009年には右壁に新たな舌状の張り出しを認め,その下端近くで,時にびらんを生じ,扁平上皮の被覆や消退を繰り返していた.2012年11月内視鏡にて同部に潰瘍形成を認め,生検にて腺癌...

第55回日本消化器病学会大会食道-症例2

消化管ステント挿入が有効であった食道癌術後縫合不全の一例
平畑 忍(足利赤十字病院・外科)
症例は75歳,男性.嚥下困難を主訴とし,近医を受診.内視鏡で腹部食道に1型腫瘍を認め,当科紹介となる.術前化学療法としてCDDP80mg/sq(day1),5FU 800mg/sq(day1-5)を2コース行い,最終化学療法より22日目に胸部食道亜全摘(D2郭清),食道胃管胸腔内吻合を施行した.7PODに発熱・呼吸困難が出現し,消化管造影にて縫合不全を認めた.同日夜間,ARDSの進行により呼吸器管...

第55回日本消化器病学会大会食道-症例2

Fanconi貧血の骨髄移植後に合併した食道癌に対し化学療法が奏功した一例
仁品 玲子(東海大・消化器内科)
症例は22歳女性.既往歴として出生時に食道閉鎖症に対し手術を施行,5歳時にFanconi貧血と診断され12歳時に非血縁者間骨髄移植を施行し慢性GVHDなく経過.その後当院小児科にて経過観察されていたが,2012年8月頚部超音波検査にて両側頚部,鎖骨上窩リンパ節腫脹を指摘.上部消化管内視鏡にて切歯14cmに約半周性のルゴール不染を伴う0-III病変を認めた.病理診断はSquamous cell ca...

第55回日本消化器病学会大会食道-症例2

ENBDチューブによるドレナージが有効であった食道壁内膿瘍の1例
細野 功(中部労災病院・消化器内科)
【症例】48歳・男性【現病歴】平成24年5月中旬より嚥下時に咽頭痛を自覚,様子を見ていたが改善ないため2日後に当院耳鼻咽喉科を受診した.喉頭ファイバーで特に異常所見を認めなかったため,急性咽頭炎として抗生剤点滴施行され一旦帰宅となった.同日夜から嚥下時の胸痛を自覚するようになり,痛みが持続するため翌朝当院救急外来を受診した.来院時発熱及び血液検査で著明な炎症反応上昇を認め,頸部~胸部造影CTで食道...

第55回日本消化器病学会大会食道-症例2

内視鏡にて観察し得た下行大動脈人工血管置換術後食道瘻の1例
小出 泰平(紀南病院, 帝京大附属病院・外科)
症例は59歳女性,Stanford B型の大動脈解離に対して2012年2月に心臓血管外科で緊急手術を施行した.術中所見では瘤は解離性ではなく感染性であった.下行大動脈人工血管置換術を施行した.術後胸腔内感染を併発したが保存的に軽快し,術後58日に退院した.細菌検査では感染性瘤からstreptococcus pneumoniaeが,胸水からはpseudomonas aureginosaが検出された....

第55回日本消化器病学会大会食道-症例2

内視鏡下粘膜切開を施行した食道全長に及ぶ食道粘膜下膿瘍の1例
武野 慎祐(福岡大・消化器外科)
【緒言】食道粘膜下膿瘍は比較的まれであり,多くは魚骨の誤飲や結核に起因する限局性の疾患である.今回われわれは,食道の全長に渡る粘膜下膿瘍を経験したので報告する.【症例】症例は,50歳台の男性で咽頭部違和を主訴に耳鼻咽喉科を受診し,炎症反応高値であったため精査・加療目的で紹介となった.【画像所見】上部消化管内視鏡検査では,頚部食道粘膜に潰瘍を認めこれより肛門側に連続性に腹部食道の直上まで粘膜下に膿瘍...

第55回日本消化器病学会大会食道-症例2