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検索結果は6件です。

上行結腸にcolon castを伴って発症した狭窄型虚血性腸炎の1例
高原 秀典(赤穂市民病院・外科)
症例は50歳台男性,主訴は食欲不振.既往歴として高血圧および10年以上の糖尿病罹患があり,その間,両側の糖尿病性網膜症で光凝固,糖尿病性左足壊疽,糖尿病性腎症を発症していた.また,50本×30年の喫煙歴があった.当院内科に糖尿病で通院中,食欲不振と浮腫を認め,精査加療目的で入院した.入院時血液検査にてHb 7.2g/dL, BUN 100mg/dL, Cre 3.5mg/dlと高度貧血および腎機能...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 8

妊娠23週に急性虫垂炎として発症した虫垂カルチノイドの1例
鈴木 秀明(国立愛媛病院)
妊娠23週に急性虫垂炎を発症し,病理学的検索でカルチノイドの合併と診断した症例を経験した. 症例は妊娠23週の28歳女性.右下腹部痛を主訴に当院産婦人科を受診した.炎症所見を認め,抗生物質の投与を行ったが,症状が増悪したため,外科へ紹介され,腹部超音波検査にて腫大した虫垂を認め,急性虫垂炎と診断し,虫垂切除術を施行した.病理組織学的には,蜂窩織炎性急性虫垂炎と虫垂カルチノイドの合併との診断であった...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 8

腸管嚢胞様気腫症に対する診断的腹腔鏡の有用性
田端 宏尭(国立南和歌山医療センター・外科)
【背景】腸管気腫症は,腸管壊死に伴って認められる重篤な所見であるが,近年,保存的に軽快する腸管嚢胞様気腫(以下PCI)の症例が報告されている.しかし,PCIの診断は,CTなどの画像検査では困難である.我々は,保存的に軽快したPCIの2例を経験し,そのうちの1例に対して診断的腹腔鏡を施行した.今回,2例の報告とともに,文献の考察を踏まえて,PCIに対する腹腔鏡診断の有用性について検討する.【症例】症...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 8

ストーマ脱に対する自動縫合器を用いた体外腸切除の経験
黒瀬 洋平(福山市民病院・外科)
【はじめに】ストーマ脱はストーマ造設の約15% に認めるとされる, 比較的頻度の高いストーマ関連合併症である. 脱出が高頻度でオストメイトのQOL低下につながる症例や, 嵌頓による循環障害をきたす症例では手術治療が選択される. 当院で施行したストーマ脱に対する自動縫合器を用いた体外腸切除の2症例につき報告する. 【症例1】68歳女性. S状結腸癌横行結腸双孔式人工肛門造設術術後8か月目に繰り返すス...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 8

上行結腸の穿孔を来したchronic expanding hematomaの1例
中崎 隆行(長崎原爆病院・外科)
chronic expanding hepatoma(慢性拡張性血腫)は, 手術や外傷を契機に生じた血腫が, 自然融解せずに徐々に増大し, あたかも悪性腫瘍の様に周囲の正常臓器の圧迫症状を呈する疾患で, 比較的まれとされている. 今回, 後腹膜の chronic expanding hematomaが上行結腸に穿孔を来し, 下血した症例を経験したので報告する. 症例は81歳, 女性. 既往歴として...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 8

経胃瘻的イレウス管減圧術が有効であった慢性偽性腸閉塞の一例
加藤 礼(昭和大・消化器・一般外科)
44歳女性,便鮮血陽性で当院消化器内科に紹介.下部消化管内視鏡検査前の下剤内服により亜イレウスとなったが保存的に改善認めた.下部消化管内視鏡検査を施行し,回腸終末部に狭窄を伴う潰瘍性病変が観察されたが,生検では炎症細胞浸潤であった.検査後,食事を開始したところ再度イレウス状態となったため,手術適応と判断され当科転科.内視鏡像より腹腔鏡下回盲部切除術を施行したが第4病日より再度イレウスとなる.イレウ...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 8