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検索結果は6件です。

術前診断に難渋した巨大小腸腸間膜神経鞘腫の1例
西原 佑一(国立東京医療センター・外科)
症例は72歳女性.2012年10月頃に下腹部痛を自覚し当院受診.尿路結石の疑いで入院・精査が行われた.腹部CTでは尿路結石の他に,長径約9cmの境界明瞭・辺縁円滑で一部石灰化を伴う骨盤内巨大腫瘤を認め,腹部MRIではT1WIで低信号,T2WIで高信号を呈する多房性嚢胞性腫瘤を認めた.小腸GISTなどの間葉系腫瘍,リンパ管腫なども鑑別に挙がったが,年齢・性別を考慮して卵巣腫瘍の疑いで産婦人科紹介とな...

第55回日本消化器病学会大会小腸-症例 1

CTにて術前診断しえたPress through package誤飲による小腸穿孔の1例
山本 昌明(ベルランド総合病院・外科)
症例は75歳,女性.主訴は腹痛.既往に認知症や精神疾患なし.3日前に誤ってPress through package(以下,PTPとする)を誤飲するも,特に症状を認めなかったことから経過観察されていた.誤飲から3日後より突然腹痛が出現し,次第に増悪してきたことから,腹痛出現から約1時間後に当院へ救急搬送となった.搬送時,苦悶様顔貌,vital signs は安定していたもの,腹部は軽度膨満でやや硬...

第55回日本消化器病学会大会小腸-症例 1

血液透析患者に発症した門脈ガス血症を伴った腸管気腫症の1例
森下 実(北陸病院・外科)
症例は68歳,男性.IgA腎症からの慢性腎不全に対して平成8年9月より血液透析導入となった.他の既往疾患としては高血圧,狭心症で内服加療中であり,また平成23年5月より高リン血症にて炭酸ランタン水和物チュブアル錠(ホスレノールチュブアル錠)内服開始となった.現病歴は平成25年1月,血液透析中に急激な腹痛,嘔吐を認め,ショック状態となった.輸液を確保し血圧維持を確認の上,腹部CTを施行したところ,骨...

第55回日本消化器病学会大会小腸-症例 1

柿胃石嵌頓による小腸イレウスの1例
藤井 研介(城山病院)
症例は58歳男性,40歳時に虫垂切除術,また約3年前に腸閉塞の診断で,保存的加療を受けた既往がある.今回,心窩部痛を主訴に近医受診,点滴加療を受けたが症状の改善なく,当院消化器内科を受診された.腹部CTで,骨盤内小腸に占拠する含気性塊状腫瘤を認め,同部口側の小腸は著明に拡張していた.炎症反応は高値であったが(CRP:26.81,WBC:9300),腹膜刺激症状はなく,入院のうえイレウス管を挿入し,...

第55回日本消化器病学会大会小腸-症例 1

自然整復が疑われたイレウス管が誘因と考えられる腸重積症の3例
北原 弘恵(昭和伊南総合病院・外科)
【はじめに】イレウス管は腸閉塞の保存的治療に広く用いられているが,イレウス管が誘因となって腸重積症を発症することが稀にあり,多くは外科的治療を必要とする.今回,術前CTにて腸重積の所見が得られた為,開腹手術を行うも確認されず自然整復が疑われた3症例を経験したので報告する.【症例1】91歳,男性.膵頭十二指腸切除術の既往あり.腸閉塞に対してイレウス管留置歴あり.今回,腸閉塞で入院し,イレウス管留置に...

第55回日本消化器病学会大会小腸-症例 1

外傷性消化管損傷の2例
茂木 健太郎(昭和大病院・消化器・一般外科)
【はじめに】消化管損傷の中でも外傷性十二指腸損傷・外傷性小腸損傷はともに比較的稀な疾患である.今回我々は外傷性十二指腸損傷と外傷性小腸損傷の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.【症例1】18歳,男性.サッカーの試合中に相手選手の膝と接触し腹部を打撲.受傷直後から腹痛を訴え救急搬送される.CT画像で十二指腸下行脚周囲に遊離ガスを認め,上部消化管造影検査でも同部位から造影剤の漏出を確認し,...

第55回日本消化器病学会大会小腸-症例 1