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検索結果は6件です。

術後60年経過して発生した残胃がんの1例
宮下 光世(国立長崎川棚医療センター)
(はじめに)術後60年を経過して発生した残胃がんの症例を経験したので報告する.(症例)症例は76歳女性.16歳の時に出血性胃潰瘍にて幽門側胃切除術,ビルロート2法再建を受けている.高血圧,胃切除後症候群などで近医加療中で2年に1回胃内視鏡検査を受けていた.2012年の胃内視鏡にて残胃吻合部の隆起性病変を指摘され精査目的で紹介となった.内視鏡所見では吻合部大彎を中心に発赤と隆起を認めた.同部の生検で...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例 4

病理組織学的詳細検討にて漿膜下層壁内転移を認めた早期胃癌高度リンパ節転移の1例
田中 亮(大阪医大・一般・消化器外科)
検診の普及や診断能力の向上による早期胃癌発見率が増加するにつれ,胃癌全体に占める早期胃癌の割合が増えてきた.早期胃癌の治療成績は非常に良好で,粘膜内癌(pT1a)に関してはリンパ節転移頻度が3%未満と低く,外科手術例の5年生存率は99.3%とも報告されている.一方で,粘膜下組織まで達するもの(pT1b)では,リンパ節転移頻度が約20%と高くなる.今回,我々は21個ものリンパ節転移を認めた肉眼的早期...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例 4

リンパ節転移を伴った若年性多発胃GISTの1例
小菅 敏幸(がん研有明病院・消化器外科)
GISTのほとんどは中高年に単発性に発生し,極めて稀に多発する.一方で,GISTのリンパ節転移は稀とされ,リンパ節郭清を伴わない局所切除が行われることが多い.今回われわれは,リンパ節転移を伴った若年性多発胃GISTの1例を経験したので報告する.【症例】33歳男性.特記すべき既往歴や家族歴は認めず.検診の胃透視と腹部超音波検査で異常を指摘され当院を受診した.上部消化管内視鏡で胃前庭部から胃体部上部前...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例 4

胃癌と多発微小GISTを合併した1例
古川 健一朗(水戸協同病院・外科)
【症例】80歳男性,体重減少を主訴に近医を受診し,胃癌(poorly differentiated adenocarcinoma)を指摘され,当院紹介となった.精査の結果,胃癌cStagelAと診断し,胃全摘術,D1+を施行.術後は合併症なく第14病日に退院した.病理組織学的検討において,肉眼所見上病変が不明瞭であったため全割して検索したところ,3つの早期胃癌(いずれもpT1a, pStagelA...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例 4

術後4年で胆嚢転移にて再発した進行胃癌(stage4)の1例
大津 将路(川村病院・外科)
症例は60歳代女性.心窩部痛・嘔吐を主訴に来院,精査した結果幽門狭窄を伴う進行胃癌の診断に至った.cStage3A~Bの診断のもと幽門側胃切除術D2郭清を施行する運びとなる.術中所見で横行結腸中央部漿膜の白色結節を認めるもその他に播種結節は認めず,横行結腸部分切除を併施した.術後病理所見はpor2, pT3(SE),pN2,横行結腸に漿膜から筋層に及ぶ転移巣を認め,胃癌腹膜播種に伴う横行結腸浸潤と...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例 4

背景胃にGastritis cystica profundaを呈し,術前診断に苦慮した早期多発胃癌の1例
野村 信介(防衛医大・外科)
【諸言】Gastritis Cystica Profunda (GCP)は,粘膜下層までに及ぶ嚢胞状の拡張した腺管を特徴とする病変であり,残胃の吻合部に認めることが多いとされる.今回我々はGCPを背景に発生し,内視鏡及びCT上4型胃癌との鑑別を要した早期多発胃癌の1例を経験したので報告する.【症例】60歳代,男性. 半年で5kgの体重減少を認めたため近医受診.胃内視鏡検査で体下部後壁,幽門前庭部に...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例 4