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Wnt5a-CaMK2経路による肝幹/前駆細胞の分化調節機構
柿沼 晴(東京医歯大・消化器内科, 東京医歯大大学院・肝臓病態制御学)
【目的】Non-canonical Wnt経路の代表的なリガンドであるWnt5a及びその下流分子は,様々な臓器で細胞極性及び運動性の制御に関与する.正常肝にWnt5aが発現することは報告されているが,肝臓におけるその生理的,病理的機能は不明である.本研究では,Wnt5aおよびその下流分子の肝幹/前駆細胞の増殖/分化に対する機能を検討した.
【方法】Wnt5a欠損マウスの肝臓について同腹の野生...

第55回日本消化器病学会大会肝再生・その他

肝中皮細胞シートを用いた次世代型再生医療
稲垣 奈都子(東京大分子細胞生物学研究所)
【目的】原発性肝がんおよび転移性肝がんの治療は外科的切除が有効である.肝内再発に対しても,「繰り返し肝切除」が生存期間の延長や根治を期待しうる方法として広く行われている.しかしながら,「繰り返し肝切除」を行う際,前回手術後の癒着と残存肝の予備能の低下という二つの問題が挙げられる.今回,これらの問題に対する新たな解決策を検討する.
【方法】従来のマウス肝切除モデルでは肝切離面への癒着を再現する...

第55回日本消化器病学会大会肝再生・その他

内科医としていかに肝移植適応を考えていくべきか?-当院での肝移植症例からの考察
石上 雅敏(名古屋大附属病院・消化器内科)
【背景】2010年7月の改正臓器移植法施行以来,脳死下臓器提供が飛躍的に増加したが未だ希望者の大多数が受けられていない.そのため本邦では生体肝移植が大多数を占めているが,生体ドナーへのリスクを考慮,それに見合う適正な適応が求められると考える.今回我々は当院での成人肝移植症例につきまとめ,内科医としていかに適応を考えていくかを考察する.【対象患者】2003年4月から2013年3月までに行った成人肝移...

第55回日本消化器病学会大会肝再生・その他

脳死肝移植の現状打開を目指して ―韓国の現状をreferenceとして
金 守良(神戸朝日病院・消化器科)
【はじめに】2010年の法改正後日本においては脳死肝移植が飛躍的に増加すると考えられたが,この3年間年50例の脳死ドナーにとどまっている.生体肝移植もここ数年間年500例前後で,横ばいもしくは減少傾向にある.脳死ドナー数の伸び悩みの最大の要因としては,法改正はあったものの脳死が人の死であるという議論=「脳死論議」と社会的合意の不足が考えられる.一方海を隔てた韓国では脳死肝移植と生体肝移植(括弧内)...

第55回日本消化器病学会大会肝再生・その他

肝細胞癌患者におけるmonocytesの役割について
土本 雄亮(大阪医大・2内科)
[目的]集学的に治療されているにも関わらず難治性である肝細胞癌でも,他の癌同様,通常細胞傷害性単球/macrophage(M1単球/Mφ)やT細胞(CTL)或いはNK細胞などが中心となり腫瘍に対する免疫監視機構を担っている.しかし担癌患者,担癌予備患者においては,諸々の免疫抑制因子や抑制細胞を認め,抗腫瘍免疫が働かない.末梢血単球とそれから分化するMφは個体の抗腫瘍免疫の主要effector細胞で...

第55回日本消化器病学会大会肝再生・その他

肝疾患における酸化ストレスとオートファジーの関連
日浦 政明(産業医大・3内科)
【目的】さまざまな肝疾患で小胞体ストレスから酸化ストレスが惹起されることが病態進展に深く関与している.本研究では各種肝疾患における酸化ストレスと,それによって生じた異常蛋白の分解機構であるオートファジーとMallory-Denk body(MDB)の形成や細胞増殖の関係を検討し,各疾患の病態の違いを解明することを目的とした.【方法】非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)14例,C型慢性肝炎(HC...

第55回日本消化器病学会大会肝再生・その他