セッション

検索結果は6件です。

原発性硬化性胆管炎合併した潰瘍性大腸炎の臨床的検討
奈良 志博(東北大学大学院消化器病態学分野)
【背景】原発性硬化性胆管炎(PSC)は自己免疫性疾患を合併する事が多く,欧米では約70%に,本邦でも約30%に潰瘍性大腸炎(UC)を合併するとされる.逆にUCの約5%にPSCの合併がみられるが,PSCを合併したUCでは,臨床的特徴がPSC非合併例と異なることが知られている.【目的】PSCを合併したUCの臨床的特徴を明らかにすること.【方法】2001年から2012年8月31日までの間,当院におけるP...

第99回日本消化器病学会総会大腸 IBD 2

当院における炎症性腸疾患患者の臨床経過と妊娠出産の関連に関する検討
宮嵜 孝子(大阪市立大学消化器内科学)
【目的】炎症性腸疾患(IBD)の好発年齢から妊娠出産は重要な課題だが,国内報告は少ない.当院IBD患者の妊娠出産例を検討した.【方法】2001年4月~2012年3月に当科でIBD(潰瘍性大腸炎(UC),クローン病(CD))で診療し,当院産科で出産した計43分娩を対象に,IBDの治療内容や活動性(UC:partial Mayo score 2以下を寛解,CD:Harvey-Bradshaw inde...

第99回日本消化器病学会総会大腸 IBD 2

クローン病血栓合併例の特徴と臨床経過
黒木 博介(横浜市立市民病院外科)
クローン病(以下,CD)患者では静脈血栓塞栓症のリスクが健常人よりも高く,治療に難渋する場合がある.今回は血栓を合併したCD症例の臨床経過を明らかにする目的で以下の検討を行った.【対象】当院で血栓の治療中,または過去に加療を行ったCD13例で,血栓診断後観察期間は平均41か月(12~96)であった.【方法】血栓合併例の臨床学的背景,予後を検討する.【結果】男性9例,女性4例,小腸大腸型11例,小腸...

第99回日本消化器病学会総会大腸 IBD 2

クローン病患者における血清マトリックスメタロプロテアーゼ-3(MMP-3)の臨床的意義
川島 耕作(島根大学内科学第二)
【目的】クローン病患者の腸管炎症局所でマトリックスメタロプロテアーゼ-3(MMP-3)の発現亢進が報告されているが,血清MMP-3濃度に関する詳細な検討は行われていない.今回クローン病患者における血清MMP-3の臨床的意義を検討した.【方法】2011年11月以降,血清MMP-3,高感度CRPの同時測定が可能であったクローン病患者を対象とした.人工肛門造設患者,他の自己免疫疾患を合併している患者は除...

第99回日本消化器病学会総会大腸 IBD 2

クローン病の病態形成における骨髄由来fibrocytesの関与
佐塚 小百合(千葉大学大学院医学研究院消化器・腎臓内科学)
[目的]クローン病(CD)の病態は,腸管壁の炎症に高度の線維化が附随する点が特徴である.そこで,骨髄由来の臓器線維化細胞群として注目されつつあるfibrocytesに注目し,CDの病態形成への関与を検討した.[方法]1.CD患者の手術検体から健常,炎症,瘻孔の各部位を採取し,LSP-1(白血球マーカー)とcollagen type1(Col-1)による二重染色を行い,各部位のfibrocytesの...

第99回日本消化器病学会総会大腸 IBD 2

小腸虚血再灌流傷害におけるBTB and CNC homolog1(Bach1)を介した炎症制御
堅田 和弘(京都府立医科大学消化器内科学)
【背景】小腸虚血再灌流傷害は酸化ストレスによる炎症と白血球の動員を特徴としている.ヘムオキシゲナーゼ(HO)-1やHO-1によるヘムの分解産物である一酸化炭素(CO)は様々なモデルにおいて抗炎症効果を示すこと,HO-1を転写調整するBach1が酸化ストレスや炎症性サイトカインなどによる障害の制御に関わっていることが報告されている.小腸虚血再灌流傷害におけるBach1による炎症制御機構については未だ...

第99回日本消化器病学会総会大腸 IBD 2