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NERD患者におけるラベプラゾールとイルソグラジンマレイン酸塩の併用効果―プラセボ対照無作為二重盲検比較試験―
鈴木 孝良(東海大学消化器内科)
【背景】NERD患者には約半数のPPI治療抵抗例が存在する.近年NERD患者の食道粘膜細胞間隙拡大が報告され,その病態解明において注目されているが,細胞間接着に作用するイルソグラジンマレイン酸塩のNERD患者に対する有用性は明らかでない.【目的】今回プラセボを用い,NERD患者に対するイルソグラジンマレイン酸塩のラベプラゾールとの併用効果の有無を検討する.【方法】FSSG(frequency sc...

第99回日本消化器病学会総会食道

高齢者GERD維持療法におけるプロトンポンプ阻害剤および消化管運動賦活剤併用療法の有効性
鈴木 隆裕(京都第一赤十字病院消化器内科)
【目的】GERD初期治療のみならず,再発抑制のための長期維持療法にもプロトンポンプ阻害剤(PPI)が第一選択として推奨されている.一方,食道運動機能低下やヘルニアなどを有する高齢者において,PPI半量投与による酸分泌抑制のみでは再発が少なくない.今回,PPI常用量での治療期終了後の維持期でPPI半量単独投与またはPPI半量に消化管運動賦活作用のあるクエン酸モサプリドを併用し,GERDの再発に関する...

第99回日本消化器病学会総会食道

PPI抵抗性胃食道逆流症に対する腹腔鏡下根治的手術の適応と成績
諏訪 達志(柏厚生総合病院外科)
PPI抵抗性胃食道逆流症の原因としては,食道裂孔ヘルニアが高度であることなどで,容易に胃食道逆流がおきることがよくある.この場合にはQOLを改善するためにも手術が必要となる.当院では手術が必要な患者を,少量の経口透視試験で実際の逆流を確認することで選んでいる.手術をより低侵襲に行うこと,胃の可動性を残すこと,flapによる腹部食道への締め付けを加減して術後の違和感を減らし,高い満足度を得ることに配...

第99回日本消化器病学会総会食道

食道アカラシアにおける新しい低侵襲治療;POEM 当院における28症例の経験
南 ひとみ(長崎大学病院消化器内科)
はじめに;食道アカラシアに対する標準的根治療法は,Heller以来外科的な筋層切開が中心であったが,近年低侵襲内視鏡治療;POEM(Per-oral endoscopic myotomy)が報告され,注目を集めている.同治療法は体表に皮切をおくことなく,症状や病態に併せた過不足ない筋層切開が可能な手法であり,これまでに高い治療効果が報告されている.当院では,2010年8月より昭和大学の協力の下,同...

第99回日本消化器病学会総会食道

早期食道癌の診断における異常血管間の上皮色調変化“Background coloration;BC”の有用性
南 ひとみ(長崎大学病院消化器内科)
背景 NBIやFICEなどの画像診断技術により,咽頭・食道領域の早期癌の内視鏡的診断は飛躍的に向上してきた.有馬,井上らによる粘膜の血管構造の変化の重要性に加えて,新食道学会分類では,癌部での背景上皮の色調変化を“inter-vascular background coloration”として追記された.我々は,この所見を“background coloration;BC”とし,その成因についても...

第99回日本消化器病学会総会食道

超音波内視鏡およびFDG-PET/CTによる食道癌術前リンパ節転移診断能の比較検討
佐々木 健(鹿児島大学大学院消化器・乳腺甲状腺外科学)
【目的】食道癌のリンパ節転移個数は重要な予後因子であり,治療前のリンパ節転移診断は治療方針を決定するうえで重要である.今回,EUSおよびPETの術前リンパ節転移診断の意義について検討した.【対象】2008年から2011年の間に,右開胸R0手術を施行した前治療歴のない食道扁平上皮癌50例を対象とした.男女比46:4,平均年齢64.1歳,深達度T1a:T1b:T2:T3=3:31:4:12であった.【...

第99回日本消化器病学会総会食道