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検索結果は6件です。

肝外胆管切除後の難治性膵液瘻に対し,経皮経十二指腸的膵管ドレナージにより内瘻化に成功した1例
水口 知香(栃木県立がんセンター・外科)
症例は80歳代女性.高血圧で近医通院中に肝機能異常を指摘され,当センターを紹介受診した.既往歴は早期胃癌及び胆のう癌に対し,21年前に幽門側胃切除Billroth-I法再建,胆摘および肝十二指腸間膜郭清を施行されていた.当センター精査により,中下部胆管癌の診断で手術を行った.手術所見では主病巣は膵浸潤を認めず,患者は高齢でもあり,膵頭十二指腸切除を回避し肝外胆管切除,肝管十二指腸吻合による胆道再建...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-症例 1

膵内副脾に発生したEpidermoid cystの1例
宮本 匠(島根県立中央病院・外科)
【はじめに】脾周囲の副脾は日常診療で比較的よく遭遇するものであるが,膵内の副脾に嚢胞が生じることは稀である.今回われわれは,膵内副脾に発生したEpidermoid cystの1例を経験したので報告する.【症例】患者は50歳台女性.検診で貧血を指摘され当院内科を受診した.その際のCT検査で膵尾部嚢胞性病変と子宮筋腫を指摘された.貧血は子宮筋腫による慢性貧血と診断された.腹部造影CT検査では膵尾部に5...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-症例 1

反復性の破裂により腹腔内出血・腹膜炎を繰り返した膵炎に伴う脾仮性嚢胞の1例
加藤 健宏(静岡済生会総合病院・外科)
緒言:膵炎に伴う脾病変はアルコール性慢性膵炎の2%に合併し,脾仮性嚢胞・脾膿瘍・被膜下血腫・脾破裂・仮性動脈瘤等が報告されているが,本邦では比較的まれである.症例:症例は46歳男性で,既往に急性膵炎(4年前)・出血性胃潰瘍(1年前)がある.来院5時間前に突然強い左背部痛を自覚し当院救外来急を受診された.来院時バイタルサインは安定していたが,左上腹部に筋性防御を伴う激しい圧痛・自発痛を認めた.腹部造...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-症例 1

膵内副脾に発生したepidermoid cystの1切除例
加藤 洋介(厚生連高岡病院・外科)
症例は60歳男性.左鼠径ヘルニアの術前に施行した腹部CT検査で,偶然膵尾部に腫瘤を指摘された.腫瘍マーカーはCEA 1.2, DUPAN-2 60 SPAN1<10と正常で,CA19-9 52.9(37以下)と軽度上昇を認めた.造影MRI(オムニスキャン)では膵尾部の腫瘤は23×21mmで,T1強調像で低信号,T2強調像・拡散強調像で高信号であった.大部分は嚢胞性であったが,辺縁に造影される充実部...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-症例 1

MEN-1に合併した多発P-NETの3症例
夕部 由規謙(聖マリアンナ医大・消化器・一般外科)
MEN-1の本邦での頻度は10万人に3~10人程度で稀な疾患である.MEN-1に合併したP-NETの3例を経験したので報告する.【症例1】40代,男性.GFで十二指腸に多発NETを指摘され紹介.血清インスリンとガストリンの高値を認め,CTで十二指腸と膵内に多発する結節を認めた.多発P-NETを疑い,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行.病理結果では十二指腸と膵内に最大径0.7x0.5cm大の多発する...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-症例 1

膵石嵌頓を伴う分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の1例
橋本 優(富山県立中央病院・外科)
症例は66歳男性.繰り返す心窩部痛を自覚し当院受診となった.腹部CT検査では膵頭部に6mm大の膵石と10mm大の嚢胞性病変を認めた.また膵尾部主膵管の拡張と膵実質腫大を認め急性膵炎の所見であった.膵石嵌頓による閉塞が急性膵炎の原因と考えられERCP施行の上,膵管チューブを留置することにより症状の改善を得ることができた.また造影所見では,膵頭部主膵管と連続する10mm大の嚢胞を認め,腹部CT検査同様...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-症例 1