セッション

検索結果は6件です。

プロトンポンプ阻害剤内服中の患者における下痢の発症状況に関する検討
清村 志乃(島根大・2内科)
【目的】現在、我が国ではプロトンポンプ阻害剤(PPI)を内服する患者数は増加傾向にある。PPIは長期内服の安全性が高い薬剤であるが、近年では程度の低い副作用にも注目が集まっている。PPIは副作用として時に下痢を生じ、患者のQOLを低下させることがある。今回、我々はランソプラゾール、ラベプラゾール、オメプラゾールの3種類のPPIを長期服薬中の患者について、下痢の発症頻度を比較検討した。
【方法...

第53回日本消化器病学会大会その他6

ループス腹膜炎の2症例
入月 聡(下越病院)
【症例1】41歳男性。生来知的障害あり、膠原病の既往なし。2010年12月急性胃腸炎で入院するも保存的治療で軽快し3日間で退院した。2011年2月1日朝より頻回の嘔吐あり来院した。CTにて小腸に限局性の強い浮腫および心嚢水・右胸水・腹水を認め、血液検査では白血球・CRPの上昇なし。急性胃腸炎として治療するも症状の改善なく徐々に増悪した。血液検査にて抗核抗体高値および低補体血症を認め、ループス腹膜炎...

第53回日本消化器病学会大会その他6

膵十二指腸動脈瘤破裂の2例
安達 神奈(西神戸医療センター・消化器科)
【はじめに】膵十二指腸動脈瘤は腹部動脈瘤の2%程度と稀な疾患で臨床症状はショックから軽度の腹痛まで様々である。我々は2例の膵十二指腸動脈瘤破裂症例を経験したので報告する。【症例1】40歳代男性、腹部膨満、嘔気にて受診。腹部CTにて膵に腫瘤は認めず、十二指腸水平脚の浮腫と膵頭部周囲に高吸収域を認め、背側膵動脈分枝の拡張を認めた。また上部消化管内視鏡検査(以下、EGD)にて十二指腸下行脚から粘膜は浮腫...

第53回日本消化器病学会大会その他6

インフリキシマブ投与が有効であった腸管ベーチェット病の2例
濱田 康彦(三重大附属病院・光学医療診療部)
難治性腸管ベーチェット病の治療においてインフリキシマブは有効でないかと期待されているが、エビデンスに乏しく標準的治療として認められていないのが現状である。今回われわれは、インフリキシマブが有効であった難治性腸管ベーチェット病の2例を経験したので報告する。
【症例1】19歳,男性。近医でクローン病と診断され絶食、輸液、5-ASA製剤、ステロイド投与、栄養療法等を行うも病状は改善せず、精査加療目...

第53回日本消化器病学会大会その他6

消化器臓器転移を来たし特徴的な臨床像を呈した脈絡膜悪性黒色腫の2例
玉置 敬之(高松赤十字病院・消化器科)
脈絡膜悪性黒色腫は比較的稀で時に遅発転移を来す予後不良の疾患である。我々は消化器臓器転移を来した脈絡膜悪性黒色腫の2例を経験したため若干の文献的考察を加え報告する。【症例1】55歳女性、1992年6月脈絡膜悪性黒色腫に対して右眼球摘出術を施行された。2004年11月全身倦怠感・右季肋部腫瘤を主訴に紹介され、当科での腹部CTにて多発肝腫瘤を認めたため緊急入院した。全身検索にて原発巣が判明しなかったた...

第53回日本消化器病学会大会その他6

繰り返す腹痛と発熱を示し家族性地中海熱と診断され、子供3人にも遺伝子変異を認めた1例
木下 真樹子(国立南和歌山医療センター・消化器科)
【症例】43歳、男性。【主訴】繰り返す腹痛と発熱。【現病歴】40歳より6か月に1回~1週間に2回の腹痛発作と発熱を繰り返していた。腹痛は夜に起こることが多く、ピークは10時間程度で38度~39度の発熱を伴う。翌朝には何とか出勤できる程度の痛みとなり4~5日で腹痛完全消失した。40歳時腹痛と発熱のため虫垂炎疑いで入院歴があるが保存的治療で軽快し退院。その後も腹痛発作時に医療機関受診するも診断がつかな...

第53回日本消化器病学会大会その他6