セッション

検索結果は6件です。

Crohn病の十二指腸狭窄に対しinfliximabおよびステロイド静注が有効であった1例
村岡 正武(済生会熊本病院・消化器病センター)
【はじめに】Crohn病の上部消化管病変のうち十二指腸狭窄の頻度は0.5~7%とされている。今回われわれは、Crohn病の十二指腸狭窄に対しinfliximabおよびステロイド静注が有効であった1例を経験したので報告する。【症例】24歳、男性。2010年11月頃より食後に嘔気を認めていた。前医を受診し上部消化管内視鏡検査(GF)を施行されたところ、十二指腸球部に潰瘍を伴う狭窄を認めたため、12月中...

第53回日本消化器病学会大会十二指腸2

当科にて消化管病変を観察しえたアレルギー性紫斑病の4例
西垣 佑紀(長岡赤十字病院・消化器内科)
アレルギー性紫斑病はアレルギー機序による全身性の細血管炎で成人でも発症することがある。消化管粘膜に多彩な内視鏡所見を呈することが知られている。今回、当科にて経験した4例について検討する。
 症例1は61歳女性。下腿の紫斑と腹痛にて受診された。上部消化管内視鏡検査(EGD)で十二指腸球部に不整な発赤を認め、ステロイドの内服にて改善し、無再発で通院中である。症例2は16歳男性。四肢の紫斑と腹痛、...

第53回日本消化器病学会大会十二指腸2

繰り返す膵炎・膵酵素異常を契機に発見され、内視鏡的に切除し得た十二指腸重複症の一例
本部 卓也(沖縄県立八重山病院・内科)
[はじめに]十二指腸重複症は有病率が10万分の1という稀な疾患である。成人例では約8割の症例で何らかの腹部症状を呈し、膵炎や胆管炎、黄疸などの症状をきたすこともある。今回、繰り返される膵炎・膵酵素の上昇を契機に発見され、内視鏡で切除し得た十二指腸重複症の一例を経験したので報告する。[症例]生来健康な35歳男性。20歳代より数カ月おきに腹痛あり。`06年に膵酵素上昇を伴う上部腹部痛を認め、急性膵炎の...

第53回日本消化器病学会大会十二指腸2

十二指腸gangliocytic paragangliomaの1切除例
佐々木 省三(浅ノ川総合病院・外科)
【はじめに】比較的まれな疾患である十二指腸gangliocytic paragangliomaの1症例を経験したので報告する。【患者】70歳男性【主訴】特になし【現病歴】検診にて指摘された貧血の精査のため前医を受診し、十二指腸下行部隆起性病変からの出血と診断された。諸検査の結果、病変は十二指腸gangliocytic paragangliomaの可能性が考えられ、手術のために当科に紹介された。【初...

第53回日本消化器病学会大会十二指腸2

脊椎側彎症による十二指腸の物理的狭窄に対し磁石圧迫吻合術が奏効した1例
田村 知大(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・消化器内科)
【症例】35歳、女性。【主訴】嘔吐。【現病歴】1、2歳時に神経芽細胞腫に対し手術を施行し、その後脊椎側彎症を認めていた。12歳時に脊椎側彎症に対し手術を行ったが治療効果が得られず、以後、高度の脊椎側彎症を認めていた。平成22年3月より頻回の嘔吐が出現し、4月2日精査加療目的に入院となった。【既往歴】1~2歳神経芽細胞腫OPE、12歳脊椎側彎症OPE、20歳~胸郭圧迫による慢性呼吸不全、31歳~胸郭...

第53回日本消化器病学会大会十二指腸2

胃十二指腸動脈の走行が膵原発腫瘍との鑑別に寄与した十二指腸GISTの二例
重友 美紀(静岡県立総合病院・消化器内科)
十二指腸GISTと膵腫瘤は画像的に腫瘤との連続性を明瞭に把握するのが困難であり鑑別に難渋することが多い。今回栄養血管の走行が鑑別の一助になりうる十二指腸GISTの2症例を経験したので報告する。症例1は73歳男性でC型肝炎の経過観察中の画像検査にて偶然発見された。上部消化管内視鏡にて上十二指腸角に20mmの粘膜下隆起を認め、腹部造影CTでは膵頭部と十二指腸下行脚の間に早期から造影される腫瘤を認めた。...

第53回日本消化器病学会大会十二指腸2