セッション

検索結果は6件です。

炎症性腸疾患におけるFibrocyteの関与
佐塚 小百合(千葉大大学院・腫瘍内科学)
【目的】組織線維化において血中に存在する骨髄由来の間葉系細胞:Fibrocyteの関与が指摘されている。ヒトにおいてケロイド、強皮症、肺線維症、気道線維化など様々な疾患において関与が示されているが、炎症性腸疾患においては動物モデル、ヒトいずれも関与が明らかにされていない。そこで炎症性腸疾患におけるFibrocyteの関与をマウスとヒトの腸管組織を対象に検討した。【方法】検討1:DSS腸炎マウスを用...

第53回日本消化器病学会大会小腸-基礎2

クローン病モデルマウスの腸管局所におけるSERTおよびTPH-1の発現に関する検討
多田 育賢(島根大附属病院・消化器内科)
(背景と目的)セロトニンは脳腸相関に深く関係する神経伝達物質であり、蠕動運動を含む消化管機能に関与する。セロトニンは腸クロム親和性細胞の一つであるEC細胞にて、トリプトファン水酸化酵素(Tryptophan hydroxylase:TPH-1)を律速酵素として合成される。主な除去機構として、セロトニン再取り込みトランスポーター(Serotonin reuptake transporter :SER...

第53回日本消化器病学会大会小腸-基礎2

クローン病モデルマウスのT細胞に対する制御性B細胞の影響
岡 明彦(島根大附属病院・消化器内科)
【目的】
炎症性腸疾患の病態におけるB細胞に関する検討は少ない.B細胞にはInterleukin-10(IL-10)を産生し炎症を制御するサブセットが存在する.我々の検討では,IL-10産生B細胞は,CD19,CD1d強発現(CD19highCD1dhigh)という特徴を有し,クローン病モデルマウスの腸炎を抑制した.今回,その抑制機序について検討し...

第53回日本消化器病学会大会小腸-基礎2

アスピリン起因性小腸粘膜障害における粘膜透過性と酸化ストレスの関与について
福居 顕文(京都府立医大大学院・消化器内科学)
【背景】NSAIDsによる小腸粘膜障害の頻度が比較的高い事が知られるようになってきたが、その機序はいまだ多くが不明である。【目的】今回我々はNSAIDsのなかでも、近年臨床的にその小腸粘膜に与える影響が注目されているアスピリン(ASA)について、小腸粘膜障害の機序をin vitroモデルを用いて検討した。【方法】小腸上皮細胞として、分化させたヒト結腸癌細胞由来Caco2細胞を用いた。ASAを分化C...

第53回日本消化器病学会大会小腸-基礎2

インドメタシン小腸粘膜傷害におけるheme oxygenase-1の治療標的分子としての可能性
寄木 浩行(京都府立医大大学院・消化器内科学)
【目的】近年、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)による小腸粘膜傷害の存在が明らかとなってきているが、その成因には諸説あり、治療法は依然確立されてない。一方、抗酸化酵素Heme Oxygenase-1(HO-1)は様々な炎症病態において臓器保護効果を発揮することが報告されているが、NSAIDs小腸粘膜傷害における役割は明らかではない。またHO-1の発現調節機構としては、転写因子であるNrf2およ...

第53回日本消化器病学会大会小腸-基礎2

一酸化炭素を介した全身性炎症反応症候群における小腸障害制御機構
堅田 和弘(京都府立医大・消化器内科)
【背景】全身性炎症反応症候群は、手術、外傷、熱傷、出血性ショック、細菌感染など各種の侵襲を誘因とする全身性の急性炎症反応による症候群であり、適切な治療がなされなければ多臓器不全に進展することが知られている。また心臓、肺、肝臓に加え、小腸が全身性炎症反応症候群や多臓器不全の進展に影響を及ぼすことが知られているが、その機序については不明な点が多い。我々はこれまで全身性炎症反応症候群のモデルとして知られ...

第53回日本消化器病学会大会小腸-基礎2