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検索結果は6件です。

胃癌におけるメチル化定量の検討
折田 創(順天堂大静岡病院・外科)
(はじめに)胃癌発生には、Helicobacter Pylori菌感染による複数のCpGアイランドのDNAメチル化異常が関与していることが報告されている。メチル化頻度と胃癌のリスクとが相関することも報告されているが、それぞれのゲノム修飾の程度・レベルについては、いまだ十分に解析がなされていないのが現状である。今回我々は、Real time PCR法を併用してのメチル化解析を行い、各癌関連遺伝子DN...

第54回日本消化器病学会大会胃・十二指腸(癌)4

腸上皮化生と遺伝子メチル化異常、胃癌
福山 智基(金沢医大・消化器内科, 福山医院)
胃粘膜の組織学的変化と遺伝子異常メチル化、胃癌の関係につき検討を試みた。【方法】非癌組織の遺伝子メチル化異常、組織学的胃炎の評価がなされている330例(内担胃癌者55例)を対象とした。また、別の胃癌者123例に関しては、胃癌部と背景粘膜の遺伝子メチル化異常のprofileにつき検討した。メチル化異常はp14ARF、p16INK4a、CDH1、DAP-Kに関しMSP法にて検出した。【結果】330例は...

第54回日本消化器病学会大会胃・十二指腸(癌)4

胃印環細胞癌マーカーCathepsin E(CTSE)の同定と臨床検体における発現解析
今野 真己(東京大・消化器内科)
【目的】胃癌の組織型は浸潤能や転移能に関連し、治療方針の決定や症例の予後に結びつく重要な因子である。胃癌組織型は主に6型に分けられ、分化型(tub1・tub2・pap)と未分化型(por・sig・muc)に大別される。ピロリ菌の持続感染から萎縮性胃炎~腸上皮化生を経て発癌に至るものには分化型癌が多いとされるが、こうした経路にあてはまらない症例も少なからず存在する。また、より悪性度が高い未分化型癌に...

第54回日本消化器病学会大会胃・十二指腸(癌)4

ピロリ菌感染に関連のない新規早期胃がん分子マーカーの同定と検診への応用
渡邊 嘉行(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科)
【目的】胃がん検診において今後は超高齢化社会に対応した体制および、ピロリ菌非感染者発がんに対する工夫が鍵となる。とくに高齢者における抗血小板、抗凝固療法施行率は年々増加傾向にあり、出血のリスクを伴う内視鏡下生検を補足するような新たな低侵襲的手法は重要である。また、若年齢層のピロリ菌感染率低下に伴い、ピロリ感染に関連しない新たな胃がんリスク診断法も重要なポイントである。我々は、胃癌におけるDNAのメ...

第54回日本消化器病学会大会胃・十二指腸(癌)4

Stage IV胃癌に対するドセタキセル+シスプラチン+カペシタビン(DCX)療法
前田 修(名古屋大大学院・消化器疾患先端研究)
【目的】切除不能進行胃癌の標準治療はフッ化ピリミジン系薬剤と白金製剤の併用である。V325試験において、ドセタキセル+シスプラチン+5-FU(DCF)療法は5-FU+シスプラチン(FP)療法に対する全生存期間の優越性が証明されたものの、毒性が強く標準治療とみなされていない。投与量・投与法を変更したmodified DCF療法や、ドセタキセル+シスプラチン+S-1(DCS)療法、ドセタキセル+シスプ...

第54回日本消化器病学会大会胃・十二指腸(癌)4

癌性心膜炎を合併した若年性胃癌に対してDocetaxel/Cisplatin/S-1(DCS)療法が奏効した1例
小林 克誠(筑波大附属病院・消化器内科)
【はじめに】胃癌の癌性心膜炎合併例は極めて予後が悪く、全身状態不良のため積極的治療が不能なことも少なくない。DCS療法は本邦でのPhaseII試験で、高い奏効率と忍容性に優れていることが示唆されている。
【症例】症例は45歳男性。家族歴は父が胃癌(45歳で癌死)、叔母が胃癌(40歳で手術)。心タンポナーデによる呼吸状態の悪化あり、前医へ緊急入院。心嚢水は血性、細胞診でclassV(adeno...

第54回日本消化器病学会大会胃・十二指腸(癌)4