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検索結果は6件です。

早期胆嚢癌を合併した漏出性胆汁性腹膜炎の1例
神賀 貴大(仙台逓信病院・外科)
【背景】結石などの明らかな原因や基礎疾患がなく、胆嚢炎はあっても軽度で、胆嚢穿孔を生じる疾患を特発性胆嚢穿孔という。特発性胆嚢穿孔に類似するが、明らかな穿孔をない疾患として漏出性胆汁性腹膜炎がある。今回、我々は早期胆嚢癌を合併した漏出性胆汁性腹膜炎を経験した。【症例】76歳、男性。夕食後より腹痛が出現し、翌日の朝方に腹痛が増強したため救急外来を受診した。腹部CTでは胆嚢は腫大して造影効果のある軽度...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告2

PET検査偽陽性であった胆嚢良性疾患の3例
黒川 勝(石川県立中央病院・消化器外科)
当院では2007年7月からPET検査が施行できるようになった.今までにPET検査偽陽性であった胆嚢良性疾患の3例を経験したので若干の文献的考察を含め報告する.症例1は50歳,男性.検診腹部超音波検査にて胆嚢腫瘍を指摘され当院受診となった.FDG-PET検査ではSUVmax 3.97と異常集積を認め,胆嚢癌が否定できないため手術(開腹胆嚢摘出術)を施行した.切除標本の病理結果は過形成性ポリープであっ...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告2

中部胆管原発腺内分泌細胞癌の1例
松清 大(東邦大医療センター大橋病院・外科)
腺内分泌細胞癌は腺癌成分と内分泌細胞癌成分が混在する腫瘍である。中でも胆管に原発した腺内分泌細胞癌は稀で、極めて予後が不良であり、切除例の本邦報告例は20例の報告のみである。胆管原発腺内分泌細胞癌は、術前診断は困難であり、通常の腺癌に対する治療法と同様にD2以上のリンパ節郭清を伴う膵頭十二指腸切除術が選択されることが多い。また、早期症例でも遠隔転移を伴うことが多いため、初期の段階から十分な全身検索...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告2

膵胆管合流異常症を合併した胆嚢腺内分泌細胞癌の1例
岡嶋 亮(社会保険京都病院・消化器内科)
【症例】76歳男性.【主訴】胆嚢病変の精査希望.【既往歴】特記すべきことなし.【嗜好】飲酒歴なし,喫煙歴1日10本を約45年間、10年前から禁煙.【現病歴】特に自覚症状はなかったが,近医でスクリーニング目的の腹部超音波検査にて胆嚢に約20mm大の隆起性病変を指摘され,精査加療目的に当院受診した.【来院時身体所見】特記すべき異常は認めない.【血液検査成績】特記すべき異常は認めない,CEA 1.4ng...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告2

胆管炎を契機に早期発見された胆嚢管癌(胆管内乳頭状腫瘍)の1症例
宮下 耕一郎(昭和大横浜市北部病院・内科)
【症例】68歳男性【主訴】背部痛【現病歴】平成22年12月、突然の背部痛を主訴に当科受診したところ、T-Bil 1.6mg/dl、D-Bil 1.0mg/dl、GOT 705U/l、GPT409U/l、ALP1213U/lと肝機能障害を認めた。腹部超音波にて肝内・肝外胆管の拡張を認め、閉塞性黄疸と診断し、精査入院となった。【経過】MRCP上、下部総胆管内に低信号域と、その直上にfluid leve...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告2

非手術療法で長期生存が得られた肝門部胆管癌の2例
藤島 裕耕(山本組合総合病院・消化器科)
胆道癌は胆管炎や肝機能障害を契機に診断し手術、化学療法などで加療される。しかし根治可能な手術を選択できる症例は少なく手術例でも予後不良である。化学療法も同様に根治が難しく生存期間延長のために個別化治療が工夫されているが有効な治療法は明らかではない。このたび肝門部胆管癌を化学療法と放射線療法の併用で長期生存が得られた症例を経験したので報告する。本報告での長期生存は2年以上とした(症例1)77才 女性...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告2