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検索結果は6件です。

血清フェリチン値は進行肝細胞癌の予後を規定するかもしれない
小尾 俊太郎(公益財団法人佐々木研究所付属杏雲堂病院)
【はじめに】鉄キレート剤が進行肝細胞癌に有効かもしれないという報告がされた(NEJM 2011).血清フェリチン値は,貯蔵鉄量と相関することが知られている.
【目的】1.貯蔵鉄量が動注化学療法の効果に影響を及ぼすのか2.動注化学療法の予後に影響を及ぼすのか検討した.
【方法】当科にて2000-2011までにインターフェロン併用5FU動注化学療法にて治療を行った845例中,治療開始直前に...

第99回日本消化器病学会総会肝 他2

肝癌EMTマーカーとしてのPIVKA-II
白羽 英則(岡山大学病院消化器内科)
【目的】異常プロトロンビン(PIVKA-II)陽性の肝癌(HCC)は,予後が不良である.一方,epithelial-mesenchymal transition(EMT)は,癌の進展に深く関わっている.PIVKA-II産生を制御するvitamin K依存性gamma-glutamyl carboxylase(GGCX)とEMTの関連について検討した.
【方法】HCC cell line He...

第99回日本消化器病学会総会肝 他2

肝細胞癌発症と背景肝M-CSF発現との関連に関する検討
河野 寛(山梨大学第1外科)
【はじめに】ヒト肝細胞癌において背景肝に発現するmacrophage colony stimulating factor(M-CSF)と肝癌発症は正相関するが,その機序は未だ不明である.今回,マウス肝発癌モデルとC型肝炎ウイルス感染を背景とする肝細胞癌症例で肝発癌とM-CSFの関連について検討した.【方法】検討I:op/opとlittermateマウス(LT)を用いジエチルニトロサミン(DEN)を...

第99回日本消化器病学会総会肝 他2

C型慢性肝疾患患者の代謝異常および肝線維化におけるIL-17の関与
樋本 尚志(香川大学総合診療部)
【目的】肥満によってIL-17の産生が亢進することが明らかになっている.また,非アルコール性脂肪肝炎の動物実験モデルにおいてIL-17が肝脂肪化を増悪させることも報告されている.一方,IL-17は肝線維化にも関与していることが動物実験モデルで示されている.今回,C型慢性肝疾患患者における血清IL-17値と肥満,インスリン抵抗性や肝脂肪化といった代謝異常または肝線維化との関連について検討した.【方法...

第99回日本消化器病学会総会肝 他2

血中間接ビリルビンはNAFLD発症に抑制的に作用する
中村 友里(東京女子医科大学附属青山病院消化器内科)
【目的】ビリルビンは生体内で抗酸化分子として作用する可能性がある.そこで間接ビリルビン値と非アルコール性脂肪肝(NAFLD)発症の関連性を明らかにすることを目的に解析を行った.【対象と方法】2008年に検診にて本院を受診し,その後2年間肝炎や溶血性貧血などを発症しなかった862人(女性309人,男性553人)を対象とした.脂肪肝は超音波所見により診断した.血中間接ビリルビン値により対象をA群(間接...

第99回日本消化器病学会総会肝 他2

アルコール性肝障害における未成熟血小板分画の意義
山本 健一郎(東京都立大塚病院内科)
【目的】アルコール性肝障害は慢性的に血小板減少を引き起こす疾患であり,禁酒により血小板数が回復する症例が多数認められる.血小板減少の病態は門脈圧亢進による網内系機能の賦活化とトロンボポエチン産生低下により,網内系機能の賦活化という点で特発性血小板減少性紫斑病(ITP)と類似点が認められる.近年,未成熟血小板分画(IPF)測定が比較的簡便に行えるようになり,ITP症例を中心に測定が行われているが,各...

第99回日本消化器病学会総会肝 他2